質的研究の方法

質的研究の方法
質的研究の方法
小田博志
波平恵美子
春秋社
2023年10月3日
2件の記録
  • 質的研究をすすめている最中に手に取った本。医療の分野で質的研究を行う際の、示唆に富む記述が多く、とても勇気づけられた。後半ではアブダクションについて語られており、四半世紀ほど前に南方熊楠や鶴見和子の延長線上で少しかじったCharles Sanders Peirceに出会い直すこととなった。intermezzoとして第Ⅰ部と第Ⅱ部の間に置かれている『子どもの時の体験と「プロの『よそ者』」への道』がとても深い。子どもの頃の経験も、研究のための貴重な資源であるということ。「子どもが思ったり感じたことを全部言葉で充分相手に伝わるように話しはじめたら、世の中変わるだろうなといつも思うんですよ」(p111)。
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