解剖学者全史

解剖学者全史
解剖学者全史
コリン・ソールター
小林もり子
布施英利
グラフィック社
2024年9月9日
1件の記録
  • 桑楡
    @souyu_buch320
    2026年6月19日
    解剖学者に焦点を当て、解剖学成立以前から「解剖」に携わった人々とその歴史を辿る本。 かなり資料(主に解剖学書に描かれていた人体の絵)が豊富でフルカラー。 人間の解剖図をたくさん見ることができて最高だった。大型本なので、欲を言えばもっと字が大きければ助かったのだが。(字がかなり小さかった) ヨーロッパのみならず中国の解剖学者や日本の華岡青洲や杉田玄白らについても記載があったが、朝鮮半島では解剖学に携わる学者はいなかったのだろうか? 本書の内容とは直接的に関係は無いが、人間の内部や生殖のメカニズムを究明しようと解剖学がいよいよ盛んになった時代とほぼ同時期に魔女狩り(異端審問や魔女裁判)の隆盛を極めていたのは不思議だと思った。一般的には解剖に対する忌避感があったとはいえ、奇妙なモノ、新しいモノを人々が追い求めた大航海時代から、より科学的であらんとした近世にかけて(現代から見れば)非科学的な苛烈な拷問と裁判という名の「魔女狩り」が横行していたことはかなり奇異に感じる。 奇形が生まれる理由は悪徳や天の罰では無いと薄々気付いていたであろう解剖学者達は、教会の蛮行と大衆の悲鳴をどのように捉えていたのだろう。
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