発酵食品の歴史

発酵食品の歴史
発酵食品の歴史
クリスティーン・ボームガースバー
原書房
2021年9月21日
2件の記録
  • 結論を言うと、かなり偏った内容。著者は初めと最後で発酵食品を市民の手に戻す必要性を説き、間の各章で発酵食品の歴史を解説していたが、その解説の中では度々歴史上の微生物に対する恐怖→衛生的な食品製造の発明→大手メーカーによる商業主義、の流れを主張していた。確かにそういうふうに見て取れるが、元々微生物学的な部分が未発達だった過去では相当な健康被害が起き、犠牲者も多かったはず。その上できちんとした環境と製法でやっていった結果である、ということは明記されているのに、最終的にこの脈絡を無に帰すほどに発酵食品に対して崇拝的なまでの礼賛で締め括られる。理由のひとつが健康となっていたが、健康被害をおこしてきた過去に目を瞑ってこの主張を展開するのには誠意があまり無いと思った。 個人的にも発酵食品を個々人で作っていく事に賛成であるが、犠牲の上にある今の状況を変えるほどの主張なら、ただ発酵食品を作ろうと言うのではなく、ちゃんと安全性にも気をつける事に触れないのは不誠実だと思う。 というモヤモヤで読み通したけど、発酵食品の歴史をきちんと知りたい人には向きません。各章もセオリー的な話が展開されておらず、ストーリー風になっていて、脚色が多いように思います。
  • 読み始め!ちょっと思想強めかもなー
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