大誘拐
2件の記録
ユメ@yumeticmode2024年12月28日読み終わった感想@ 自宅『米澤屋書店』で取り上げられていて気になった本。刑務所を出所したばかりの三人組が、この先の生活資金を手に入れるべく、紀州随一の大地主・柳川とし子刀自を誘拐して身代金を要求する。その要求額は5,000万円だったのだが、なんと刀自自身が「安すぎる」と100億円に吊り上げたうえ、三人組に知恵を貸し始めて——という、スケールの大きな誘拐ミステリ。分厚い本だが、語り口が軽妙で面白く、一気読み。刀自の考案する精緻なトリックや、刀自自身のユーモア溢れる人柄に惹きつけられ、楽しい読書だった。最後に明かされる、刀自が三人組に手を貸した理由には胸を打たれた。