大誘拐
7件の記録
きらた@kirata2025年8月6日読み終わった私の持っている本の表紙は限定カバーではいので!(写真ぺたり) 菩薩のような慈愛と穏やかな気性で、人々に好かれる紀州随一の大富豪柳川家当主·とし子刀自 齢82の小柄な老女である彼女は、ある日お手伝いの紀美ひとりを供に山歩きをはじめた それは毎日続き、どうやら持山全てをひと回りするのではないかと推測された 柳川家の持山は凡そ4万ヘクタール 広大な広さである そんな刀自を誘拐しようとする3人組がいた 下準備を済ませ、刀自の住まいを見張り続ける事数日 刀自は若い女性1人だけを連れ、毎日山歩きをしていると分かり、遂に彼らはとし子刀自の誘拐を決行した 当初、彼らは刀自と一緒に紀美も連れ去る予定だったが、彼女に手を出せば舌を噛んで死ぬとの言葉や刀自が語るメリットデメリットに耳を傾けた結果、刀自のみを連れ去ることにする 但し、紀美に手を出さないかわりに人質として素直に言う事を聞く、との条件で しかし彼らはまだ気付いて居なかった この時から既に彼らの誘拐計画は狂い始めていた事を── 誘拐したはずのとし子刀自が彼らの頭脳として誘拐計画を導いていく 極めつけは身代金の額だった 彼らは5千万と決めていた その額を告げた時、温和だったとし子の表情が一変した 「私はそない安うはないわ」 そして冷たい声で言い切ったのだ 「百億やで。ビタ一文負からんで」 前代未聞の身代金額に、とし子刀自の家族は、そして誘拐犯達はどう対処していくのか? 誘拐をテーマにしながらも楽しい内容と心温まる終わり方にびっくり とし子お婆ちゃんの可愛らしさと強かさと人生観がギュッと詰まっている作品 唯一勿体ないな、と感じたのは、地図が載ってないため書かれたルートが分かりにくかった点 頭の中だけで位置関係が把握出来る方なら気にならないのかも知れませんが、私には無理だった! 後は身代金を出すための色々な計算というか‥え?あ?うん??──ん!?!?(わからない)って感じで右から左に流しちゃいました、ごめんなさい! とし子刀自人柄がホント凄くて、そんな彼女だから、周りの人達も、犯人たちでさえ良い姿になれたのだなぁと感じました 色々語りたい気がしますが、ネタバレになりかねないので‥(人д`o)ゴメンネ ちなみに映像化されたものは見てないんじゃなかろうかと思います
ユメ@yume_bookworm2024年12月28日読み終わった感想@ 自宅『米澤屋書店』で取り上げられていて気になった本。刑務所を出所したばかりの三人組が、この先の生活資金を手に入れるべく、紀州随一の大地主・柳川とし子刀自を誘拐して身代金を要求する。その要求額は5,000万円だったのだが、なんと刀自自身が「安すぎる」と100億円に吊り上げたうえ、三人組に知恵を貸し始めて——という、スケールの大きな誘拐ミステリ。分厚い本だが、語り口が軽妙で面白く、一気読み。刀自の考案する精緻なトリックや、刀自自身のユーモア溢れる人柄に惹きつけられ、楽しい読書だった。最後に明かされる、刀自が三人組に手を貸した理由には胸を打たれた。

