人間の本性を考える ~心は「空白の石版」か (中)

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- torajiro@torajiro2025年10月9日読み終わった上巻では「心は空白の石板ではない」ことを明らかにした。 中巻では、じゃあ啓蒙主義からの拠り所だった空白の石板仮説が崩れるなら人間や社会はどうにかなってしまうのでは?という疑問(「生まれつきの違いがあるなら…」「努力しても無駄なら…」「すべてがあらかじめ決定されているなら…」「人生に意味がないなら…」)を一つずつ打ち落としていく第Ⅲ部と、空白の石板じゃないのだとしたら人間の本性はどういうことなのかに改めて向き合う第Ⅳ部。第Ⅳ部が進化心理学の真骨頂というかこれを説明したくてここまで話してきた、という感じの内容です。 相変わらずピンカー節になかなか苦労していますが、それでも慣れてきたのか、大筋が掴めてきたのか、少しずつ楽に読める様になってきました。下巻を読み終わる頃にはピンカーの別の書籍もどんどん読みたいぜ!という気持ちになっているといいのですが。