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torajiro
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@torajiro
小説、エッセイ、ノンフィクション、学術書に哲学など色々買ったり積んだりしております。
  • 2025年8月25日
    教育は遺伝に勝てるか?
  • 2025年8月23日
    思考をあらわす「基礎日本語辞典」
    日本語学者森田良行さんの基礎日本語辞典からあるテーマに関わる単語を抜き出した特別編。「気持ちをあらわす」に続いての読了だが相変わらず面白い。ひとつひとつの単語の分析、例文、関連語が詳細で、ひとつの単語でこんなにたくさんの意味の幅を使い分けていたんだな、と驚くし、よくこれだけ分析してわかりやすく解説できるものだと感心する。今回特に感動したのは助動詞の「〜ない」の解説。否定、否定疑問、勧誘・命令、否定勧誘、確認(同意を求める形式)、婉曲(念押し)、推量、否定推量、感動・感嘆、否定感動、願望・希望、否定願望と12もの使い分けが豊富な例文と文脈等の解説が11ページに渡ってなされる。これに形容詞の「ない」などはまた別で同じように解説がある。すごい。「基礎日本語辞典」が日本語教育の分野で重宝されたというのもよくわかる。自分が使う言葉、読む言葉聞く言葉にも敏感になれる気がするのも良い。残りのシリーズも読んでいきたい。
  • 2025年8月19日
  • 2025年8月18日
    自由思考
    自由思考
  • 2025年8月18日
  • 2025年8月17日
    地図と拳 下
    日露戦争前後から第二次大戦終了後までの満州の地を巡る人々、国々のが絡み合った歴史を力強く再構築した歴史改変もの。孫悟空という人物が出てきたり戦争構造学研究所と仮想内閣という要素があることで歴史改変SF的ではあるのだけど、史実のifを描くことが主題ではないので満州を巡る歴史や戦争、それらにまつわる人々の人生や感情に深く引き込まれる。 全編に渡る大きなテーマはタイトルにもなっている「地図」と「拳(暴力、戦争)」。戦後80年となる現在も世界では多くの拳が振るわれていることはもちろんだが、この物語ならではということでいうと「地図」の現在についても色々と考えることになった。日本国内に限れば「拳」と共に並べられる文脈は少なくなっていると思うが、例えば毎年規模を増す自然災害の復旧により各地で新たな都市や集落が構想され地図が更新されたり、人口減少が進んでいく中でこれまでの地図通りでなくなったり新たな地図を作らねばならなくなったりしているところは多くあるのだろう。新たな地図を作るとき、その周囲にはどのような人や想いがあるのか、歴史的にも地理的にも思考が渦巻きながら広がる素晴らしい小説だった。
  • 2025年8月17日
    能力はどのように遺伝するのか 「生まれつき」と「努力」のあいだ
    遺伝や進化に関連する新書を立て続けに読んで(聴いて)いた中の一冊。長年行動遺伝学の研究に携わってきた著者が著者自身の研究データや成果の他、最新の研究で明らかになっていることを解説する。 遺伝の影響の大きさを指摘することにはどこか優生学的な気配がついて回るのでタブーされがちだが、科学的にはどこまでわかっていて、そのことは私たち一人ひとりが生きる上で、あるいは私たちが生きる社会のあり方を考える上でどのように活かしうるのかを考えることは重要だと感じる。 特に面白かったし一般的なイメージとズレるであろう部分は、遺伝か環境か、ではなく遺伝は環境と相互作用するということや、どのような環境で育つかや環境からの刺激の受け方も遺伝に左右されることも含めて年齢が上がるほど遺伝の影響は大きくなる、といった話。 同じく安藤寿康さんの『教育は遺伝に勝てるか?』を紙版で購入したので併せて考えたい。
  • 2025年8月17日
    地図と拳 下
  • 2025年8月17日
    シッダールタ
    シッダールタ
  • 2025年8月17日
    新しい世界を生きるための14のSF
    新しい世界を生きるための14のSF
  • 2025年8月17日
    祈りの海
    祈りの海
  • 2025年8月17日
  • 2025年8月17日
    昭和史(1926-1945)
  • 2025年8月15日
    なぜ脳はアートがわかるのか
    なぜ脳はアートがわかるのか
    ノーベル生理学・医学賞を受賞しているカンデル博士の著作。脳科学を始めあらゆる領域の研究成果を参照しながらアート、特に抽象画や現代美術の受容について考察する一冊。視覚から入ってきた情報をボトムアップ的に処理する経路と、入ってきた情報に過去の経験からトップダウン的に解釈する経路の相互作用により各人の文脈による「わかる」が生じる。フォルムや色、光など特定の要素のみを意図的に取り出したり、強調したりする抽象画、現代美術は脳の情報処理の経路をハックしたようなものも多く、その感じさせる力は理にかなっている部分があることがよくわかる。このメタ認知が入った状態でアート作品を見にいくとまた違った楽しみ方ができそうだ。脳の構造としてのアート受容についてはある程度考えられたが、次はアート作品、特に現代の抽象芸術を好むかどうかに対しての個々人の差がどのように生じるのか、ブルデューの文化資本の継承的な話も含めて考えていきたい。何読むのがいいかなぁ。
  • 2025年8月15日
    なぜ脳はアートがわかるのか
    なぜ脳はアートがわかるのか
  • 2025年8月13日
    社会学的想像力
    社会学的想像力
  • 2025年8月13日
  • 2025年8月13日
  • 2025年8月11日
    地図と拳 下
  • 2025年8月11日
    地図と拳 上
    第168回直木賞及び第13回山田風太郎賞受賞作。 小川哲さんは前から気になっていたのだけど本書が初読みとなりました。日露戦争前から戦後まで満州を舞台とした歴史改変小説。感想は下巻でまとめてと思いますが、とりあえず小説としての魅力というか物語を描き、読ませる力がすんごい強い。楽しい。
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