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torajiro
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@torajiro
小説、エッセイ、ノンフィクション、学術書に哲学など色々買ったり積んだりしております。
  • 2026年9月8日
    争わない社会
    知人とやっている読書会の今期の課題本。
  • 2026年9月7日
    パワー・オブ・リフレクション
    パワー・オブ・リフレクション
  • 2026年9月7日
    争わない社会
  • 2026年8月31日
    記号論講義
    記号論講義
  • 2026年8月29日
    責任と物語
    責任と物語
    『生きることは頼ること』『ハンス・ヨナスの哲学』と比較的最近続けて読んできた戸田さんの著作。「責任」「物語」とテーマも関心ど真ん中だなということで楽しみにしていた。が、期待が大きすぎたのかそこまででもなかったかなぁ。 『星の王子さま』を題材に責任を引き受けることやその認識の変更があり得ることを示すのは分かりやすかったし、意思概念の解説(決定論、他行為可能性、二階の欲求説)、アーレント(「許し」「約束」)、ウィトゲンシュタイン(言語ゲーム)、東(訂正可能性)などの解説もライトでわかりやすかったのだけど、論じきられていない部分のモヤモヤが残ってしまったというか、戸田さんの筋道に素直に乗っかれなかったというか。一般書だからそこまで深入りしないようにしているのだとは思いますし、私が「物語」というものに対して信頼や期待よりも懐疑の方が強いせいかもしれない。「弱い責任」や「未来への責任」というヨナスとも通じるキーワードにはまだ可能性を感じているので引き続き考えていきたい。
  • 2026年8月29日
    御馳走帖改版
    御馳走帖改版
  • 2026年8月26日
    ゾンビ回収婦
    ゾンビ回収婦
    第175回芥川賞受賞作。 AIに仕事を奪われた夫婦。夫は演奏旅行と称して早々に退場し、妻は夫が残したヘッドセットを用いてVRの世界に没入しゾンビ回収婦としての生活に勤しむが、そこで何を感じ考え、現実の生活はどうなるのか…といったようなことがさまざまな比喩を感じさせる抽象度の高く入り組んだ表現で記述されていきます。 単にVRゲームの世界なのではなくゾンビを撃つFPS的なゲームの世界が舞台として選ばれておりゾンビが重要なモチーフであること、主人公が扮するのも惹かれるのもゲーム世界のプレイヤーではなくNPCであるということ、普通にゲーム世界を想像する限りではおよそ必要だとは思われないゾンビ回収という仕事が描かれることなど、物語を構成するさまざまな要素が現代社会のさまざまなメタファーであるように読めますが、何をどこまで意図して伝えようとしているのか明快に伝わってくるという類の作品ではありません。その辺りは好き嫌いのわかれるところかと思います。 個人的にはAIに仕事を奪われる前から現代社会に生きる我々は現実世界においてもとっくにゾンビ化しているのではと感じるのでそのようなメッセージを勝手に読み込んでしまいましたが、AIとともに生活することがかなり浸透してきている昨今、この作品が芥川賞を受賞し、どのように読まれるのかということの想像も含めて楽しかったです。
  • 2026年8月25日
  • 2026年8月25日
    古墳時代の歴史
    タイトルの通り古墳時代の歴史を通史的に概観するという内容。本書の出版は2025年の10月。なぜこのタイミングでこのシンプルなタイトルの本が成り立つのかといえば、さまざまな遺物の年代特定法が発展してきたことや古代の気候研究の精度が高まってきたことなどにより編年体による古墳時代の歴史記述が可能になってきたから。弥生時代からの変遷、そして古墳時代の最盛期への動きと閉幕はやはり古墳という目立つ遺構があることから前後の時代から浮いているような印象があって気になっていた時代でもあるのでこういう本が読めるようになってきたというのはありがたいですね。 北九州、瀬戸内、山陰、近畿・東海、東海・関東の各方面の勢力圏の成り立ちや相互作用を古墳自体の形式や副葬品の系統などから分析する視点や、中国・朝鮮半島などのグローバルな環境の変化の影響の考察など興味深く読んだ。大古墳の規模と大王の存在を短絡的に結びつけない方が良いことなどはその通りかと思う。本書では古墳の機能、意義として門閥氏族の威信を示すメディア的な側面が強調されていたけれど、ここに当時の宗教観も含めた贈与経済的な意味合い(神への贈与による負債の解消)などの側面も絡むのだろうな、という感覚は各勢力圏同士の取引ネットワークのあり方の話からも強まった。 まだまだわかっていないこと、断定できないことも多い魅力的な時代だと感じるので今後の研究の進展も楽しみです。
  • 2026年8月23日
    天冥の標6 PART1
  • 2026年8月23日
    天冥の標(5)
    天冥の標シリーズ全10作17巻のうち6巻目。前作から数十年後の小惑星パラスに暮らす農夫の生活と、ダダーのノルルスカインの誕生からの歴史が交互に描かれる。本シリーズは宇宙SF世界を構成する様々な文明的な要素を著者の想像の限りを尽くして一つずつこれでもかと描いているような印象を受けるのですが、今巻のそれは農業ということ。宇宙時代における農業、農家のあり方とはどんなものだろうか、というのは想像しがいのあるテーマですよね。本作ではかなり閉塞感のある状態が想定されていたのですが、サイバーパンク的な世界の基礎を支える農業生産みたいなものはこういうものなのかもしれないなと思った。デブリ対策など低重力下ならではのディテールはなるほどなと面白かったですね。シリーズ全体のつながりの中ではダダーのノルルスカインについて描かれる断章が重要で、物語全体の大枠がやっと示されてきた感じがします。続きも楽しみです。
  • 2026年8月23日
    ゾンビ回収婦
    ゾンビ回収婦
  • 2026年8月19日
    責任と物語
    責任と物語
  • 2026年8月19日
    影まで愛して
    影まで愛して
    オードリー経由でいつの間にやら日向坂にハマってもう何年だろうか。誰が好きと言われたら影山さん。初エッセイということで読んでみた。彼女のことが前から好きな方はなんとなくはわかっていた内面が改めて言語化されたという感じでしょうか。このややねじれたというかいびつな感じを隠したそうで隠せてなくて実はむしろまったく隠してない感じが私は好き。エッセイとしては何編かある比較的長めのものが良かったです。色々考えているから捻くれているのか、捻くれているから色々考えるのか、そういう雰囲気が感じられて。
  • 2026年8月17日
    古墳時代の歴史
  • 2026年8月16日
    贈与経済2.0 お金を稼がなくても生きていける世界で暮らす
    ポスト資本主義のあり方を贈与経済のアップデートによって模索する一冊。資本主義経済の歴史を概観する前半、そしてそのままではオルタナティブになり得ない従来の贈与経済の限界やデメリットを提示した上で、そのデメリットを乗り越えた新たな贈与経済のあり方を検討するという流れ。 苦学生に対して善意で無償の食事を提供する食堂のおじさん。無事に苦学生は卒業し一人前になったが、忙しい毎日の中で徐々に足が遠のき、恩の返し方も分からず、食堂のおじさんもモヤモヤする、という架空のストーリーが出てくるのですが、「東京の父」と称し接することで負債関係の清算を行おうとするが…、という辺りの話は従来の贈与経済だけではモヤモヤとしたしがらみのようになってしまうという点がわかりやすい。 ところ。 贈与経済1.0のデメリットを乗り越える理念的な議論としてはなるほどなと思いながら読み進めたのですが、その解決方法としてブロックチェーン上に贈与の実績を記録していくことや対価に類するものとしてのトークンの価値付けなどが出てくるところは感覚的な腹落ちにはまだまだ遠いのですが、本書が面白いのは単に議論をしているだけなのではなく、実際に実証実験を行っているところ。本書の時点で実証実験の結果や結論までが示されているわけではないので今後にも期待というところですね。 検討や議論が必要かなというところでは本書の議論は基本的に一対一の贈与だけが前提とされていたところでしょうか。議論をシンプルにするためかもしれないですが、実際には一対複数、例えばNPO等の非営利組織やその事業への贈与などがどのように扱われ、評価されるべきか、といった点も議論がなされ、実装にも反映が期待されるのでその辺りも注視しつつ今後の動きを待ちたい。
  • 2026年8月16日
    影まで愛して
    影まで愛して
  • 2026年8月15日
    研修デザインハンドブック
    研修デザインハンドブック
    講師業も仕事の一つになっていつの間にか10年を超えていた。それなりに勉強はしてきたつもりだし設計についてはそれなりの自負も持っていたけど、そろそろ講師自体の育成などちょっと講師業としてのフェーズを変えていくタイミングかなということで、改めて体系的に学んで自身の知識や視点の棚卸しとアップデートをしようかなということで読んだ本。 話し方などのデリバリー部分というより主は設計だと考えていたので、まさにというテーマがやはりあるものですね。 大まかにはこれまでの自分の考えや実践にズレはなかったんだなということがわかったのが良かった。気づきという点では、当たり前だけど研修はその場の単体としてだけでなく、研修に来る前のマインドセットや研修後の実践や振り返り・定着までの一連のプロセスで捉え、その全体をデザインすべきということを抑え直せたのが良かった。特に前後については研修を受ける人だけでなく、送り出す人・支払う人などのステークホルダーの相互作用が重要なのは本当にそうなので、それを踏まえたオープニング・クロージングやワークの設計をするというのは確かになと思った。 お呼ばれ外部講師が多いので、自分ではコントロールしきれない部分もあるけれど、なるべく主催者にも背景とともに伝えていきたいし、今後自分が一からデザインしていきたい研修プログラムでは大いに学びを活かしていきたい。
  • 2026年8月13日
    影まで愛して
    影まで愛して
  • 2026年8月12日
    いい子のあくび
    ナツイチで購入したもの。高瀬隼子さんは芥川賞受賞作『おいしいごはんが食べられますように』に続いての二作目です。受賞作は毎回読むようにしているけど、その後別の作品にまで実際に手が伸びる作家は多くない中、この方が他にどんなものをどんな風に書くのかどうしても気になって読んでみました。 本作は3遍収録されていますが、どれも良かったですね。『おいしいごはんが食べられますように』とも共通する、日常の人間関係や社会の動きの中で感じる違和感を描いているのですが、焦点の当て方が絶妙ですよね。誰しも多かれ少なかれ感じたことのあるような感情や違和感も多いのですが、なかなか言語化されたり表出化されにくい暗かったり攻撃的だったりするものが描かれています。社会に適応できない人、の話なのではなく、誰しも持っているものをあえて露悪的に書いている、という風に感じるのだけど、これは私が歳を重ねてきたからだろうか。10代で読んだりしていたらまた別のくらい方をしたかもしれないな、とも思う。 また、なぜ主人公たちが違和感や攻撃的な感情を持つかという経緯や背景への注目も必要ですね。主人公は共通して女性です。『末永い幸せ』では「結婚」や「家庭」に関わる保守的なジェンダー規範の抑圧が示されていますし、表題作『いい子のあくび』では180cmを超す体格の持ち主である大地の「おれ、ぶつかられたことないよ」という鈍感さ具合にイライラさせられる訳ですが、私自身もゲタを履いて生きて来られているマジョリティ男性として、想像しきれていない違和感や理不尽があるんだろうなとも思います。 違和感やモヤモヤや反抗心の捌け口はどこに向かうべきなのか。当たり屋的な振舞いによって社会的制裁を行うという暗い正義感のようなものはSNSの私刑社会的なものなのか。付箋やノートに書き殴るぐらいでおさめておければ良いのか、誰かと愚痴り合えば良いのか、どうなんでしょうね。
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