
torajiro
@torajiro
小説、エッセイ、ノンフィクション、学術書に哲学など色々買ったり積んだりしております。
- 2026年10月11日
障害文学短編集(997)W.フォークナー、E.ギャスケルほか,石塚久郎読み始めた - 2026年10月10日
エピソード記述入門鯨岡峻買った - 2026年10月6日
新装版 コウモリであるとはどのようなことかトマス・ネーゲル,永井均読み始めた - 2026年10月3日
本質観取の教科書 みんなの納得を生み出す対話岩内章太郎,稲垣みどり,苫野一徳読み終わったなかなか学習が進まないフッサール現象学の重要概念である本質観取をテーマとした対話本が出たということで気になって読んでみた。哲学対話を一歩進め、本質観取が旨とする共通了解をつくるということまで目指すというのが本書の基本的な内容。前半が本質観取の理論的な解説編で、後半は本質観取の対話を行うための実践編ということでファシリテーションのコツや事例紹介などが収められている。後半の実践編についてはまぁワークショップの解説本として特段目新しい内容ではないが「良いケアとは何か」「自律とは何か」など事例として挙げられているテーマ自体がそれなりに面白いのが良い。前半の理論編がこれ以上ないというぐらいのフッサール現象学の入門解説という感じになっており、個人的にはこの前半が興味深かった。個人的には対人支援における参加型評価などに本質観取の視点を取り入れたいと常々考えており、フッサール現象学のどこをどのように紹介するのが良いか頭を悩ませていたので、今後参考にさせてもらおうと思う。 - 2026年10月3日
海軍めしたき総決算高橋孟買った - 2026年10月3日
深い河 新装版遠藤周作買った - 2026年10月3日
沈黙遠藤周作買った - 2026年10月3日
旅のラゴス筒井康隆買った - 2026年10月3日
停電の夜にジュンパ・ラヒリ買った - 2026年10月2日
文化が違えば,心も違う?北山忍audible読み終わった副題にあるように文化心理学という学問分野の入門書。アフリカの文化に根ざした価値観、アメリカと日本の比較、世界各地の文化圏ごとの傾向分析などなどを扱いながら、文化的な心理傾向の違いの背景に人類の進化や遺伝子の影響を見ていきます。世界各地で生態条件が異なるためにそこで促進される行動や規範に差異が生まれ、その差異が文化を生み、文化の中でまた特定の行動が促進され遺伝にも影響し、という相互作用が起こってきたのであろう、と。文化というものがなんなのかということを突き詰めていくとそうなるよねという話のようにも感じる。 アフリカの自己促進の文化についてはつい先日読んだ『「その日暮らし」の人類学』にも通じる話で腑に落ちた。世界各地で集団主義、個人主義の違いはあるけれど、基本的にはどのような文化であってもその規範や行動特性が集団の維持のために形作られてきたものであるというのはその通りで、この点についての理解が広まっていくことは重要だろうと思う。また、各文化には中心傾向と呼べるようなものはあるが、当然そこに当てはまらない特性や行動を持つ個体は存在するし、遺伝的に見れば完全適応的な個体の方が割合としては低いという辺りもなるほどなぁと色々と考えを派生していけそうな観点だと感じた。 - 2026年10月2日
文化が違えば,心も違う?北山忍audible読み終わった - 2026年10月2日
自由より自在に生きるー愉快さと葛藤の哲学ー内田樹,近内悠太audible読み始めた - 2026年10月1日
本質観取の教科書 みんなの納得を生み出す対話岩内章太郎,稲垣みどり,苫野一徳読み始めた - 2026年9月30日
パワー・オブ・リフレクションエレン・ナイツェン,フレット・コルトハーヘン,中田正弘,坂田哲人,山辺恵理子,村井尚子読み終わった副題にある通り教師教育のためのリフレクションの意義や方法が解説された一冊。私自身は教員とは異なる分野から専門家養成について考えたくて手にした本だったが、さまざまな分野に応用可能な内容だと強く感じました。 リフレクションの構造が理論的に解説されているのはもちろんのこと、教師教育者が教員志望者に対して促すものだけではなく、教員同士・教員志望者同士のピアによるものなど、複数のレイヤーでの実践のプロセスが解説されていることや、ケースによる解説や具体的なワークの方法、関連する理論や研究の紹介などバランスよく書かれており、今後の仕事で度々参照する種本の一冊になりそうです。 - 2026年9月28日
しろいろの街の、その骨の体温の村田沙耶香読み終わった主人公の結佳の小4と中2時代という”女の子”が”少女”へと変化していく時間を描いた作品。村田沙耶香作品はこれまでにも何冊も読んできていますが、他作品のようなぶっ飛んだ切り口の設定や世界観で魅せる作品とは一線を画した一作ですが、だからこそ余計に作家の凄みのようなものを感じました。自身の身体や性格、周囲との関係や環境などままならないものに対しての思春期の痛ましい程の葛藤は読んでいて苦しさを感じる程でしたが、終盤の結佳の自己理解、世界理解の変容は前半の苦しさがあるからこそ鮮やかで美しいカタルシスがありました。素晴らしい点はいくつもある作品ですが、本作の舞台をニュータウンとした点が素晴らしいですね。タイトルにも表れているように変化し、成長していく街と二次性徴期の精神と身体の変容と重ねながら捉え描いている点が秀逸でした。 - 2026年9月28日
- 2026年9月26日
文化が違えば,心も違う?北山忍audible読み始めた - 2026年9月25日
「その日暮らし」の人類学小川さやかaudible読み終わったかなり面白かった。 「その日暮らし」は英語では「Living for Today」であり、価値観や生き方として人類学や哲学で扱われているということ自体ほとんど知らなかったので全編に渡って新鮮に楽しめた。資本主義が浸透し、果てしない成長が求められる社会においては、未来のために、長期計画でいまを過ごすというのは当たり前の感覚であり、その日暮らしの生き方は頼りないものだったり、勤勉でないと批判されたりする対象になるが、こうした考え方が人類にとって当たり前のものという訳ではない。 アマゾンの熱帯雨林に暮らすピダハンには過去や未来を表す自制概念も、数や色などの抽象概念も存在せず、直接体験だけが重視され、究極的にいまを生きるが実践された社会が実現している アフリカ東部の諸国間経済の中で生活する人たちの偶然性やネットワークに依存した仕事や人生の歩み方は、実はフリーランスで生きる私ともかなり通じる部分があるという気づきがあったのも面白かった。いわゆる計画的偶発性理論的に捉えることもできそう。計画的と偶発性のバランスはだいぶ違いそうですが。 模造品の制作販売などの仕事に対する捉え方として「仕方ない」という価値観が共有されている。ただ何でも許容される訳ではなく、そこには法的な違法行為と道義的な違法行為の区別があるというのも面白かった。違法ドラッグの販売は法的にも道義的にも反しているのに対して、模造品の販売については法的には良くないかもしれないが、本人がギリギリで生きるためにやっていることであれば仕方ない、と。 日本では最近資本主義の中での長期志向が行きすぎて「NISA貧乏」になる若者が増えているとも聞く。いまを生きることの意味について異なる文化から問い直すのに良い刺激になる本かと思う。 - 2026年9月22日
「その日暮らし」の人類学小川さやかaudible読み始めた - 2026年9月21日
しろいろの街の、その骨の体温の村田沙耶香読み始めた
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