I'm sorry、mama.

I'm sorry、mama.
I'm sorry、mama.
桐野夏生
集英社
2007年11月25日
1件の記録
  • いいこ
    いいこ
    @115_iiko
    2025年2月14日
    心地の悪い登場人物たちのおかげで、桐野さん作品で起こりがちな「本を何度も閉じたくなる」感じ(小説としてしっかり気持ち悪さがあるということ)がこの作品にもみられた。けれどそこにちょっとした人間の滑稽さとか呆気なさが描写されていることで、ただひたすらに重いという印象からは1歩外に出ているように感じた。アイ子の悪行の煮詰め作品でありつつ、そのような者ですら、自分を捨てた母親に思いを馳せてしまうという、母(はは)と娘(こ)の物語でもあった。
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