フールネの市長

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mikechatoran@mikechatoran2026年8月7日読み終わった海外文学主人公ヨーリス・テルリンクは貧しい家庭から身を起こして葉巻工場で財を成し、フールネの市長にまでなった人物。彼にとって人生、家庭とは義務であり、日課だった。ところがある事件を契機に彼の人生に裂け目が生じる。ヨーリスがオーステンデに通ったのは、自分の知らない生き方を目の当たりにして、開放感と別の人生を夢見たからではなかっただろうか。しかし、最後、家族の崩壊を前に、彼はまた義務と日課の人生に戻っていく。シムノンはそうしたヨーリスの姿を、直接心情を描くことなく、丹念に追っていく。時計と雨、葉巻が印象的だった。



