少年泉鏡花の明治奇談録 城下のあやかし

1件の記録
彼らは読みつづけた@findareading2026年6月29日読み終わった電子書籍*本の中の読書* 《繁華街である香林坊を流していた義信は、鏡太郎が馴染みにしている貸本屋の前で車を止めた。南向きの壁に畳が並べられており、入り口は開け放たれている。 店内を覗き込んでみると、案の定、書生姿の小柄な少年が本棚の前に立っていた。いつものように幕藩時代の古本を集めた棚の前に陣取った鏡太郎は、右手に持った和綴じの本の紙面を目で追いつつ、左手で持った饅頭を小さな口へ押し込んでいる。 「忙しそうですね、泉先生……。読むか食べるかどちらかになさっては」 「んむ?」》 — 峰守ひろかず著『少年泉鏡花の明治奇談録 城下のあやかし』(2024年3月Kindle版、ポプラ文庫ピュアフル)





