世にも美しき数学者たちの日常 (幻冬舎文庫)

2件の記録
- あまり@jmr2025年4月8日読み終わった★★★★☆ 面白かった!星5でも良いくらい…だけど決め手に欠けるので4。 ずっと理数系に苦手意識を持っていた文系のわたしが、科学系Podcastいんようを聞き始め、ほぼ同時期に爆裂面白いSF小説『プロジェクト・ヘイル・メアリー』に出会って、理数系の面白さに近づきたいな…とぼんやり思い始めたのが2年くらい前。 この本は著者が数学者の方々に会いに行って話を聞く、という形式で、完全に文系の人の目から見た解釈や理解の深め方で、わたしにも非常に読みやすかったし面白かった。 先述のPodcastいんようで「科学自体のナラティブと、科学者や科学にまつわるナラティブの2種類ある」と言っていて、この本でその言葉を思い出した。 著者が数学者の方々を描写するのは、数学にまつわるナラティブ。 数学者の方々が説明してくださる、彼らが夢中になっているのは数学自体のナラティブ。 オイラーの方程式は数学自体のナラティブ。 作中で加藤先生が紹介してくださってる数式は数学自体のナラティブ、共同研究とは一緒に生活するようなものというのは数学にまつわるナラティブ、素数は数学自体のナラティブで、素数大富豪は数学にまつわるナラティブ…