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あまり
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@jmr
主に会社の昼休み読書📖
  • 2025年5月13日
    赤と青のガウン
    ★★★☆☆ なんともチャーミングな方だなあ。背表紙に燦然と輝く女王の文字よ… すごく興味深くてあっという間に読み終わった。これまで全く知らなかった皇室のこと、オックスフォードのこと、英国のこと、日本美術と大英博物館のこと…皇室の方は国内では常に側衛の方がついている、というのもこの本で初めて知った。 意外というかとても驚いたのが、父親に対しても文中で尊敬語を使っておられること。 通常、身内を他人に紹介する際は、身内を自分と同等の地位とみなして謙るのが常識なのに、三笠宮親王という絶対的な位があるため、身内であっても高い位の方として敬うのが正しいんだな…とびっくりした。
  • 2025年5月1日
    わたしたちの怪獣 (創元SF文庫)
    ★★★☆☆ 妹が父を殺した日、東京に怪獣が現れた。そうだ、怪獣の足元に父の死体を捨てに行こう… 星つけるのナンセンスだと思うけど忘備録のためにつける。 表題作単体なら星4。良かった。もっといけると思うんだけど、この短さだから良いのかもしれない。 表題作以外は、アイテムは現代的だけど、ストーリーやテーマはひと昔前な感じがする。どことなく平成っぽい。そう思うのはわたしの若かった時代が平成だからだろうか… 若者の「ここではない」感、よるべなさ。それにもう馴染まなくなってしまったのはわたしが歳をとったからなのか、それが昔(平成初期から中期)の概念だったからなのか…
  • 2025年4月27日
    表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 (文春文庫)
    ★★★☆☆ 旅行記なんだけど、主題は旅先の外国ではなく今自分がいる現代の日本。 旅に出るまでが一番良かった。 資本主義に馴染めないと言いながら旅行はやはりお金をかけて行くもので、そんな風でしかいられない情けなさの自覚みたいなものが最終章にあって良かった
  • 2025年4月19日
    BUTTER
    BUTTER
    ★★★★★ めちゃくちゃ小説が上手いし、めちゃくちゃ文章が上手い〜〜〜 物語を引っ張る牽引力がすごい。文句なしの星5。 わりとあっという間に読んだ。 主人公里佳と親友怜子と刑務所の梶井真奈子、三人のこれまでの人生を走り抜けたような気持ちになる。 するする読めて一見あまり特徴も無さそうな文章なのに、身体性があって想起させる風景があって、軽くはないのが凄い。 重要なところは目が止まるようになってるのも凄い。なんかしっくり来ない文末だな、と思ったところで場面転換してるのに気づいて、こんな技があるんだ!と驚いた。 どんなプロット作りしてるんだろ。 写経して、ストーリーと心情の動きを書き出して整理したい。
  • 2025年4月8日
    世にも美しき数学者たちの日常 (幻冬舎文庫)
    ★★★★☆ 面白かった!星5でも良いくらい…だけど決め手に欠けるので4。 ずっと理数系に苦手意識を持っていた文系のわたしが、科学系Podcastいんようを聞き始め、ほぼ同時期に爆裂面白いSF小説『プロジェクト・ヘイル・メアリー』に出会って、理数系の面白さに近づきたいな…とぼんやり思い始めたのが2年くらい前。 この本は著者が数学者の方々に会いに行って話を聞く、という形式で、完全に文系の人の目から見た解釈や理解の深め方で、わたしにも非常に読みやすかったし面白かった。 先述のPodcastいんようで「科学自体のナラティブと、科学者や科学にまつわるナラティブの2種類ある」と言っていて、この本でその言葉を思い出した。 著者が数学者の方々を描写するのは、数学にまつわるナラティブ。 数学者の方々が説明してくださる、彼らが夢中になっているのは数学自体のナラティブ。 オイラーの方程式は数学自体のナラティブ。 作中で加藤先生が紹介してくださってる数式は数学自体のナラティブ、共同研究とは一緒に生活するようなものというのは数学にまつわるナラティブ、素数は数学自体のナラティブで、素数大富豪は数学にまつわるナラティブ…
  • 2025年3月31日
    発達障害の人には世界がどう見えるのか
    ★★★☆☆ Kindleで。Unlimitedに大量にある自家出版の発達障害の本もちょこちょこ読んだけど、やっぱこれが一番良かったと思う。 感覚過敏と感覚鈍麻を同時に持っているていうのは意外だけど、言われてみればそうなのかと思った。 また、定型発達の人は自他境界がふんわりしていて、棒を持ったら棒の先まで自分と認識してぶつからないようにできるが、発達障害の人は自他境界が己の体というはっきりしたものなので、棒の先までを自分の領域と認識するのが難しい、など。 集団の中でも、他と自分のみで、他対他が存在しないなど。 ある程度訓練や学習で身につけて行く(女性の方がその傾向が強い)とあるが、それも度合いによるよなぁ
  • 2025年3月28日
    死はすぐそばに
    死はすぐそばに
    ★★★★☆ シリーズ5作目。 今作もめーーーーーっちゃ面白かった。特にこれと言って目立った要素はないのに、なんでいつもこんなに面白いの??? いつもと趣向が違い、探偵ホーソーンが関わった過去の事件を時系列に沿ってホロヴィッツが小説に仕立てて行く。 作中作品と現実世界が交互に展開される構成は同著者の『カササギ殺人事件』を思い出させる。 事件の推理の面白さだけじゃなくて、入れ子構造である構成の妙と、ホーソーンの謎を追うホロヴィッツと、筆者と同名の語り手(書き手?)によって、さも現実の作者が体験したことのように思わせられることとで、面白さにブーストがかかってるように思う。 全10作とのことなので折り返し地点。 次巻も楽しみ!!
  • 2025年3月14日
    アーモンド
    アーモンド
    ★★★☆☆ 本屋でずっと気になってたので買って読んだ。 するする読めてあっという間に読み終わった。 良かったけど…納得いかない気持ちもある。 いわゆる発達障害の主人公が心の動きによって脳の発達を動かした…というのは、物語としては良いのかもしれないけど、それってやっぱり最終目標は治癒することであって、治癒しなくてもそのままでハッピーなエンドをむかえられてほしいよなあ
  • 2025年3月7日
    82年生まれ、キム・ジヨン (ちくま文庫)
    82年生まれ、キム・ジヨン (ちくま文庫)
    ★★★☆☆ あ〜〜〜わかる〜〜〜だった。わたしの、わたしたちの物語と言ってしまえばそうなんだけど、数え上げられない、言語化し難い、日常の上に薄ら被膜のように存在する差別が淡々と描かれている。 解説まで含めて完成、と思う。
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