黒澤明と「七人の侍」 (朝日文庫 つ 11-1)

黒澤明と「七人の侍」 (朝日文庫 つ 11-1)
黒澤明と「七人の侍」 (朝日文庫 つ 11-1)
都築政昭
朝日新聞出版
2006年3月1日
1件の記録
  • 一気読み。 映画の中の映画、「七人の侍」がどのように生み出されたか、詳しく知ることができた。 スピルバーグやジョージ・ルーカスがこの映画から多大な影響を受けていることは有名。スピルバーグは映画作る前に必ず「七人の侍」を見返しているらしい。 ストーリーを追いながら「このシーンではこのような撮影だった」「黒澤明はこんな指導をした」という形でエピソードが紹介されていくので、「七人の侍」を一から振り返ることもできる。 トルストイの『戦争と平和』、ファジーエフの『壊滅』、ドボルザークの「新世界」、江戸時代の剣豪伝などが下敷きになっているという。 勘兵衛の最初の見せ場、赤子を立てこもり犯から救出するシーンはほとんどこの剣豪の話のままだという。宮口精蔵の果し合いのシーンは塚原卜伝のエピソードらしい。 凄まじいまでの作り込み、周到な準備、過酷な撮影環境、徹底したリアリズムの追求、納得がいくまで撮影を続ける粘り強さ。付き合ったスタッフや役者の人たちは相当大変だったろうけど、やはりそれを率いた黒澤明の胆力は凄すぎる。 勘兵衛や菊千代が好きすぎて、撮影が終わる時にもう彼らと会えなくなることが何よりも寂しかったという。演じた役者には会えても、そのキャラクターは映画の中だけに生きている。 いま猛烈にもう一度観たい。DVDあるからまた観よう。
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