すべては消えゆく (白水Uブックス 141 海外小説の誘惑)

すべては消えゆく (白水Uブックス 141 海外小説の誘惑)
アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ
Andr´e Pieyre De Mandiargues
中条省平
白水社
2002年8月1日
1件の記録
49☕️はあまり読めない@shijuku492026年7月7日読んでる🌟愛読書同じく中条省平訳ではあるが、後年の光文社古典新訳文庫(2020)とは微妙に内容が違う。 “旧訳”であるこの白水uブックス(底本は1996年刊)では、過剰に演劇的な物語にふさわしく、より高雅で雰囲気のある喋り方になっている。 特に、全編にわたって象徴的に使われる、ヒロインが語り手を呼ぶ「Seigneur」という呼称。 (※古典演劇で貴人の男性に対して“ムッシュー”の代わりに使うらしい。) 新訳版ではそのまま「セニュール」となっているが、旧訳版では「わが君」(ルビが《セニュール》)となっている。あと、ヒロインの口調が主に敬語になっている。 などなど、細かい違いは他にもたくさんあるが、どちらの訳が好きかは個人差だとは思う。 注釈が付いている方がいい人、すっきりとした現代口語で読みやすい方がいい人なら新訳版を。