平行と垂直

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さくら🌸@lily_sakura_2026年8月3日読み終わったずっと応援してる安田くんが主演する映画の書き下ろし小説。安田くんは山野海さんの脚本に心を動かされ、映画化を熱望。企画段階から参加したとのこと。「平行と垂直」ってタイトル、そういうことかと納得。個人的に障がいを持つ人に対して「頑張っている」「応援しよう」みたいな、ちょっと感動させる感じに持っていく演出が苦手なのだけど、この作品は御涙頂戴的に描かれるのではなかった。希の口調が明るいのもあって、ひとつの、あまりにも普通の日常の中の出来事として描かれるのが良かった。大貴のような人たちをある種の特別視をすることのほうが、なんだか普通の押し付けみたいで苦手なので、希や大貴の周りの人が、大貴に対してフラットに接しているのがとても心地良い。特に大貴の職場のパートリーダー・須賀が、ASDについて全てを理解しているわけじゃないけど、大貴についてはちゃんとわかっている。そんな人がいることって、大貴みたいな人たちにとってすごく良いのかもしれない。職場の新しい課長・中崎の、大貴の特性を真摯に理解しようとはしてるけどちょっと空回り感は否めないところを見ていて、自分にもこういうところあるなあと思った。変に気を遣いすぎているというか、そういう態度、彼らにもきっと伝わるし、居心地を悪くさせる可能性だってある。 私自身ASDなどをちゃんと理解してるわけじゃないし、この作品を読んだだけでわかった気になるつもりもないけど、大貴は何も考えてないのでも感じていないのでもない。ちゃんと考えてるし感じている。ただそれを表現するのが苦手なだけなんだということ。そういう人がいるということを知るきっかけを、この作品にもらえてよかった。

