迷路と死海 新装版: わが演劇

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咲@mare_fecunditatis2026年7月11日読み終わった万有引力「阿呆船」を観た。 北の演劇人を三泊四日中国四国アングラツアーにご案内した。 「演劇」を浴びて頭が焼かれそうな日々の中、さらなる燃料投下として本書に伴走してもらった。 古本屋さんは好きだがBOOKOFFにはほぼ行かない私が、コラージュ用の雑誌を求めて訪れた際に、出会ってしまった本。 縁がある。 「演劇実験室天井桟敷の主目的は、政治を通さない日常の現実原則の革命である」 「俳優とは「もの」ではない、俳優は「事件」なのである」 「光の欠乏した状態が闇だというばかりではなく、闇の欠乏した状態が光だということもできる」 「あんたがたが今夜のテーマだよ。あんたがたがニュースの焦点なんだ(ペーター・ハントケ「観客罵倒」)」 「劇場に集まってくる人たちは、「観る」ことによって世界を理解しようとする人たちですが、いったい「観る」ということは何でしょうか?人がもし、見ることだけによって世界と関わろうとしたら、それは「人目につかぬ片隅の壁穴」になることでしかなく、それは自己疎外にほかならない。私は、劇場で数千の目に見張られたいのではなく、数千の人と出会いたいのです」 「出会いは、相手の内世界を変革するものでなければ、それは不毛である」 「劇は、人間集団を組材とした建築のようなものです。血が釘にかわり、視線が硝子にかわり、そして言語が壁に、声が塔にかわるのです。それは要素と全体の不可分化であり、共時的でありながら、無時的であることを要求されるものであって、〈物語〉のように1つの完結した形態ではありえないのです」 「1メートル四方1時間国家の延長線上にある折りたたみ式の無人島」 私も、観劇を超えて交じりたい。 演劇と同化し、内側から何かを生み、亀裂を作り、演劇自体を解体したい。 演劇に対する欲望は尽きることがない。 けれど。 私はずっと観客席。