山といへば川 (中公文庫 ま 17-8)

山といへば川 (中公文庫 ま 17-8)
山といへば川 (中公文庫 ま 17-8)
丸谷才一
中央公論新社
1995年9月1日
1件の記録
  • ogyoza
    ogyoza
    @uuoics
    2026年7月21日
    日本文化の方法はヴェイルをかけることによつて表現することだといふ。たしかにその通りで、含蓄、余韻、ほのめかし、余白、などといふ抑制と沈黙の技法は、われわれの文明の基本の型、生活の特徴的な様式になつてゐる。(p30-31) ヘンリー・ジェイムズ以来、グレアム・グリーンの諸作品に至るまで、少年といふ視点を設定することはイギリス小説の伝統になつてゐる。(p109) 魔術、変身、悪の化身、女の髪の環の呪力、愛と死。世界が夢になり、夢が世界になる。内面への降下がわれわれを天へといざなふ。(中略)中村浩三の翻訳は惚れこんで訳したことがよくわかる見事なものである。こんなにおもしろい本を途中でやめる人があるとすれば、よほど不幸な人にちがひない。(p266)
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