ぼんくら(上)

ぼんくら(上)
ぼんくら(上)
宮部みゆき
講談社
2004年4月15日
9件の記録
  • 霧
    @yoruto
    2026年4月30日
    あらすじ 「殺し屋が来て、兄さんを殺してしまったんです」--江戸・深川の鉄瓶長屋で八百屋の太助が殺された。その後、評判の良かった差配人が姿を消し、三つの家族も次々と失踪してしまった。いったい、この長屋には何が起きているのか。ぼんくらな同心・平四郎が動き始めた。著者渾身の長編時代ミステリー。 本文p278より、抜粋。 「それでも当時はわたくしも自慢でしたの」細君は忌々しそうに吐き捨てた。「わたくしも、あなたがわたくしを嫁にして自慢に感じておられることを感じて自慢に思っておりましたの。鼻高々でございましたわ」 「おまえが?」 「はい。夫に自慢に思われているということが自慢だったわけですわ。たかが見てくれのことだけだというのに。あなたがわたくしを妻として真に認めてくだすっているわけでもないのに。ただ見てくれがいいというだけで自慢にされているだけでございますのに」  平四郎は思わず言った。「しかし、そりゃ人情というものだろう」 「ですからいけませんのです」細君はきっとなった。「何も努力をしなくても、何ひとつ身についていなくても、ただ美しいというだけで人はちやほやしてくれる。これが良いことであるわけがございませんでしょ? それにねあなた、これはひっくり返せば、わたくしや姉様は、娘として妻として、どれほど真摯に努めましても、思ったほどには報われないということでございますよ。まわりの人びとは皆、姿形がきれいだということばかりに目を向けて、わたくしたちの中身を見ようとはしてくださらない。そういうことが続きますと、あなたわたくしたちだって気がくさくさして参りますのよ。いっそ見てくれの良さの上にあぐらをかき、楽をして世渡りをしようなどと、不届きなことのひとつも考えますわ」
  • 本田民生
    本田民生
    @civicman
    2026年2月3日
  • ランタナ
    ランタナ
    @lantana26
    2026年1月24日
    上下読了。赤い羽がメッシュのように生えているカラスが好き。
  • 吉良
    吉良
    @juny4235
    2025年11月20日
  • あかね
    あかね
    @torankoron
    2025年3月7日
  • ユメ
    ユメ
    @yumeticmode
    2025年2月2日
    『桜ほうさら』の富勘長屋が住人たちの義理と人情に光を当てて描かれているとすれば、本書の鉄瓶長屋ではその日暮らしの厳しさが描かれているという印象を受けた。自身が賭博にのめりこむあまり娘のお律が岡場所に連れていかれそうになった段で笑い出す権吉の姿には、背筋が寒くなったが、お律が家を飛び出したのにはちょっぴり胸がすいた。鉄瓶長屋では次々に事件が起こり、同心の平四郎の調べによって、どうやら全てが複雑に関わり合っているようだということが見えてくる。宮部さんなら驚きの展開を用意してくれているだろうと期待して、下巻へ。
  • mapa
    mapa
    @mapa
    1900年1月1日
  • mami
    mami
    @pageturners
    1900年1月1日
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