学生の頃ふと手に取った三毛猫ホームズが読みやすすぎてビックリしながら読んでいた。 多分シリーズをひと通り読んだけど、どのタイトルでどんなトリックだったのかは忘れた。 これが赤川次郎の良いところの１つでもあると思う。 忘れるから、またまっさらな気持ちで同じ本を読める。 何より家族の通院などで待ち時間が長めの時でも、予定外のことで待たされることがあっても、ちっとも腹が立たなかったのはこのシリーズのおかげだった。 あと、主人公にあまり男らしさがないのは作者や本の年代にしては少し珍しいと思った。 中性的で脅威のない男性というのも、安心して読めた理由だった気がする。