韻律考 (panta rhei 叢書 06)

1件の記録
Yo@otsuki2026年8月2日読み終わった詩が韻文である以上、韻律は表現の質を決定する重要な要素となる。もはや既存の規範が表現と釣り合わなくなった時代にあって、韻律はただそれぞれの書き手のうちに息づく生あるものとして存在する。詩想と韻律とが等価に細い合わさった、きわやかな言語の器としての詩の姿はひとえに、他者へ呼びかけることでは得られない全的な個人の感覚と思考に懸かっている。韻律は感覚と思考の産物であり、感覚と思考そのものなのである。