ソコレの最終便

ソコレの最終便
ソコレの最終便
野上大樹
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2024年6月26日
1件の記録
  • 実家にあった本。誰が読んだのかも分からず、タイトルもよく知らないままだったけれど、図らずもこの時期に読むことに。 「ソコレ」って何だろう?と思いながら読み始め、読み終わってから調べたら、装甲列車の略称らしい。装甲を施した機関車に、火砲車両や指揮車両などを連結した軍用列車のこと。日中戦争や太平洋戦争期、旧日本陸軍の鉄道隊(鉄道連隊)などが満洲や中国の警備・作戦のために装甲列車を保有・運用していたことも、今回初めて知った。 大戦末期の満州国を舞台にした鉄道サスペンス。101装甲列車隊、通称・マルヒトソコレの列車長・朝倉九十九が、戦局を大きく変え得る列車砲を日本本土に運ぶ特命を受け、乗組員たちとともに敵勢力と抗戦しながら、大連港を目指して7日間を駆け抜ける。 エンタメとして読んだけれど、この当時の軍人さんたちの倍くらいの年齢になってしまったんだなぁ、とふと思う。死が今ほど遠いものではなかった時代に、こんな極限状態で生きていた人たちがいた。 自分にはとてもできない生き方だし、戦争を美化するつもりもない。それでも、こういう物語を読むと、先の大戦から今日まで平和に過ごしてこられたことの重みを改めて感じる。
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