
読書日和
@miou-books
- 2025年7月11日ナミヤ雑貨店の奇蹟東野圭吾読み終わった東野圭吾さんの作品なのでミステリーを期待していたら、いい感じに裏切られた!謎自体は残るものの、心温まるファンタジー作品だった。 悪事を働いた3人組が立てこもった廃屋は過去と繋がる雑貨屋だった。 雑貨屋の店主、波矢さんが始めた悩み相談が過去と未来を繋ぎ・・。 短編集のように、ひとつひとつの悩みが気になって読み進んでしまうし、何より1話毎に「こことここが繋がるの?!」という伏線回収が気持ちよくて、一気読み。まだ余韻です。波矢のおじいさん、ありがとう!
- 2025年7月11日
- 2025年7月10日
- 2025年7月8日ルーマニアマニア三尾章子読み終わった
- 2025年7月8日読み終わった直接Noと言わず、でも相手にもう一度お願いさせるすきは与えない、洗練されたコミュニケーション術。 伝わる人にだけ毒を仕込むイケズ(→意地悪ではなく、言いにくいことを賢く伝える技) ハラスメントギリギリの飛び交う職場、あれ?やっぱり今マウント取ってきた?ともやもやする会話。 こんな時京都人ならどうやってあしらうのか? 不躾な相手はまともに相手にしないで、同じ質問で静かに毒を仕込む大人の対応ができるようになりたい。 生粋の?関東育ちなので、京都人の言い回しに畏怖を感じてしまうけど、例題はとても分かりやすく、でも実際使うのはちょっと難しいかも、毎日暗記できるくらい読まないとしみこまないかも、と思いました。 毒だからね、使い方間違えたらあぶないしね。
- 2025年7月6日読み終わったブッダに学ぶ自由に生きる練習。「変わらなくては・・・」「もっと、もっと(欲しい。頑張らなくては)」で苦しくなるよね、と。そもそも「なりたい自分」にならなくていいし、「やりたいこと」は見つけなきゃいけないものじゃないよ。 幸せって外側に求めがちだけど、すでに自分の中にあってそれを感じていくものなのだよと。ともすると外へ外へ向いてしまう意識を自分に引き戻してくれる。まだまだ修行です。 仏教の教えの中で「積極的に諦める」というのが刺さりました。他人に憧れて自分以外の何かになろうとすることは、もう諦めよう。誰かになろうとするのではなく、自分自身を生きよう。今回の人生は、この心と体で生きていく。
- 2025年7月4日なぜ人は自分を責めてしまうのか信田さよ子読み終わった罪悪感と自責感の違い、これを分かっておくだけでも大事。 虐待も受けてないし、大切に育ててもらったのになんだろう、このザラザラ感と分かりみの深さ。 何度も途中で読むのやめたくなる、そんな一冊でした…深い。
- 2025年7月2日読み終わった昭和20年(1945年)3月10日の午前0時すぎに始まった約3時間の空襲は、東京の下町を焼き尽くし、10万人を超す犠牲者を出した。その惨事を「東京のあちらこちらに暮らしていた作家たちの目を通して」立体的に描く試み。表紙を開いてすぐに、作家たちが当日どこにいたのか、地図もついていてイメージしやすい。 多くの作家たちが焼夷弾により燃え盛る空を美しいと表現していることが意外だった。逃げまどい、そしてたくさんの遺体を見ることで感情も麻痺してしまうのであろうか。 戦争といえば広島・長崎の原爆がつい頭をよぎるが、東京大空襲もたった一日でこれだけの犠牲者を出していたんだと、改めてその悲惨さに・・・。そして3月10日以外にも、何度も激しい空襲があったことに何で今まで思いを巡らせなかったのか。戦後80年、実際に体験した方もわずかとなっているけれど、忘れてはいけない歴史。 本筋からは外れてしまうかもだけど、戦時中も意外と豪華な食事をしていた作家もいて、あるところにはあるんだな、と辛い話の中たまにホッとできたり。
- 2025年7月2日
- 2025年6月27日月イチ台北どローカル日記森井ユカ読み終わった
- 2025年6月26日えらくならずにお金がほしいトイアンナ読み終わったタイトル見て、内容も分からないけど買いでしょ、これは、と。 読み始めてすぐ、あー!これ、新卒の時に読みたかったわ~。ラクに稼げるライフハック本かと思ったら、女性向けの処世術というかサラリーマン指南書。あー、この職場もうダメだ!自由になりたい、フリーランスだ!と走りがちな人たちに、まあ落ち着いて。まずサラリーマンでもできたり変えることができたり、見直しポイントがあるよ、と一つ一つ実例付きで教えてくれる。 そうそう、新卒の頃社内政治なんて全く分からなくて、今思うとだいぶ困ったちゃんだったよなあ。あ、今も鈍感力発揮してやらかしちゃう事もあるけれどスタンダード社内政治くらいは理解できるようになった、きっと。 読んでいて、社会人こんなに長くやってるのに、まだ気づいていなかった事もあったりで。これで私は無駄に落ち込んでいたか、と発見。自分で変えられる環境や居場所は作れる。 だからとにかく早まるな、自分。
- 2025年6月24日夜明けを待つ佐々涼子読み終わった旅先の書店で見かけて、気になっていた本 この著者さん初めてだけれど、ちょうど読み終わったところで「エンジェルフライト映画化!」(同じ佐々涼子さんの作)というニュースを見かけて、ますます気になった。 著者が10年書き溜めたエッセイとルポルタージュの傑作。 命と死と、深く意識せざるを得ない内容。日本にいても知らない日本の事情(養鶏場で働く外国人労働者)飾らない文章で一話一話短いけれどすっと染みる。 ティク・ナット・ハンさんの命の変容例えが美しくて、心に残った。 もっと読んでみたいと思ったのに、巻末のあとがきで衝撃な事実を目にし、そしてもうこれ以上新しい書籍は手に入らないと知り、今とても寂しいです。
- 2025年6月24日星の教室高田郁読み終わった星の教室 高田郁 図書館で長く順番待ちしていた本。 主人公のさやかは、いじめがきっかけで不登校となり中学校を卒業していない。 中学校中退という学歴は生きにくくて、仕事も転々としていてようやく続けられそうな仕事も履歴書の提出を求められてここも辞めるか・・というタイミングで夜間中学という存在を知り、そこから自らの人生を諦めない、手放さない、と進んでいく物語。読み始めたら感動して泣きそうになるわ、止められないわで一気読み。 2001年の連載をもとに書籍化されて、四半世紀が経った今夜間中学の状況も変わっているでしょう・・。でも実在する大阪市立四天王寺中学の夜間学級を丁寧に取材されて(物語自体はフィクションです)夜間中学に通う方の実情が見えてくる。 いじめや他の理由も含めて不登校になった若者、戦争時代の残留孤児、在日外国人、学びたくても学べなかった人、識字率の高いこの国で字が読めないといいう事実、「夜間中学で手に入れた文字は、もう誰も私から奪うことはでけへんの」という正子ハルモニの一言に学ぶ、ということがぎゅっと凝縮されているように感じた。 物語全体にはっとしたり、傷をいやされるような言葉・エピソードがたくさん散りばめられている。「サヤサヤ、自分で気ぃついてるか?いっつも誰かと比べて、勝手に落ち込んでるん」 こういう学びの場があること、本当に必要な人のところにはなかなか情報が届かないというのがジレンマだけれど、必要な人に夜間学級という学びの場があること、届きますように。
- 2025年6月18日食の宝庫キルギス先崎将弘,ユーラシア研究所読み終わった夏休みはキルギスに行きたかった...でも手配遅れでもはや私には手の出ない金額。はあ。でも私には本がある。 中央アジアの小国、キルギスの遊牧民の食事、興味ありませんか?写真はあまりないのだけれど、文章で想像力が膨らむ膨らむ。冬の間の肉、そして夏の乳製品が遊牧民の定番の食事。これらが長く持つよう、加工やアレンジの種類が豊富。定住民との交易で小麦が手に入りバリエーションは更に広がる。あー、夢のよう。 ソビエト時代を経て多民族国家でもあり、ボルシチだったり朝鮮系の食べ物も。なかでも東部のドゥンガン人の食べ物がめちゃめちゃ気になる! 中央アジア全体の食事も紹介されていて、この地域初めましての人でも楽しく読める、と思います。
- 2025年6月18日もし私が人生をやり直せたらキム・へナム,岡崎暢子読み終わった42歳でパーキンソン病に侵された精神科医のエッセイ。 ネタバレですが、最後のほうにあった ーーーーー 私が後悔しているのは、人生をあまりにも「宿題をこなすように」過ごしてきたことです。医師として、母親として、妻として、嫁として、娘としていつも義務と責任を負い、すべてを完璧にこなそうとしてきました。 でもこれからは、完璧にやり遂げようとする欲望を手放し、放りっぱなしだった自分自身を大切にしながら生きようと決めました。 分かっちゃいるのに、気づくと失敗しないように、そして自分の「役割」を完璧にこなさなくては、と自分を追い込んでしまう。死を意識しなくても、この事を常に覚えていたなら頭の中のモヤモヤも減って自由になれるだろう、と。 少なくとも明日は上司に向けてエネルギーすり減らすのはやめる。
- 2025年6月18日移動と階級伊藤将人読み終わった
- 2025年6月8日ハリネズミ・モンテカルロ食人記・森の中の林鄭執(ジョン・ジー/てい・しつ/Zheng Zhi),鄭執(ジョン・ジー/てい・しつ/Zheng Zhi),関根謙(せきねけん),関根謙(せきねけん)読み終わった中国の東北地方を舞台とした物語三作。(中国語版は六作らしい) 現代の書き手だけど、どことなく「土(中国語で野暮ったいとか、古い臭いとか、ちょっとそんな感じ)」が漂う話の進み方。「現実と虚構、過去と未来、それらが混じり合ってわからなくなってしまう場所」確かに。 「ハリネズミ」にしても「モンテカルロ食人記」にしても、主人公の目から見た親戚のちょっと痛い、変わったおじさんってここまでとがってなくてもいたかも、いやいないかも。 なんだかふわふわしたまま最後まで読んでしまった。
- 2025年6月7日
- 2025年6月4日
- 2025年6月3日いのちの記憶沢木耕太郎読み終わった沢木耕太郎さんの少年時代から今日までの軌跡を辿るエッセイ。多感な頃に沢木耕太郎さんの深夜特急全6巻に出会い、すっかり憧れの人。 青年の頃お世話になった方々、恩師、その方達との永遠の別れ、追憶。こうして沢木さんは出来上がってきたんだ、と。 人生観ともちょっと違うな、生き方?に触れる事ができる。 ネタバレかもだけど、高倉健さんカッコ良すぎる。ちょっと昔の大人って、こういうカッコ良さあったよな、理不尽なところもあるけど、大人って感じしてた。田辺聖子さんにまっわるお話も素敵。 沢木さんが子供の頃別の場所で生きる事を憧れたように、自分もそんな頃あったなと、きっと誰もが思うはず! シリーズでキャラヴァンは進む銀河を渡るiがあると知り、そちらも俄然読みたくなりました。
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