パンとペンの事件簿 (幻冬舎単行本)

3件の記録
- 出見世 公成@yosiya04482025年4月5日読み終わった作者の作品は、恥ずかしながら初めて。堺利彦の名前は知っていても、活動については左翼の活動家くらいに思っていた。大逆事件も扱いながら、読書に面白いように彼の活動を読ませてくれる。売文社というのも小説の題材には打って付けではないか。最後まで楽しく読めた。
- 古本@komoto2025年4月5日読み終わった読書メモ柳広司さんは、人を喰ったような話が抜群に上手い。 そのくせ、最後はきっちりとまとめにかかる。 余韻だけを残して。 『百万のマルコ』然り、この手の柳作品は私の大好物なのだ。 連作短編集ってやっぱり、ただの短編集じゃない。 一話ずつ成り立ちながらも、最終話で根底にあった謎が解決する。 その形式は、長編の短編集だと思っている。