著者がその博覧強記でもって縦横無尽に語り尽くす本。フランスをはじめ固有名詞がバンバン出てくるし、始終「これってあれで言ってるこのことだよね、面白いでしょ？」というような調子で、こちらの知性が試される本。はっきり申し上げて昨今の大学生レベル（仏文科でも）では太刀打ちできない本だと言っておく。フランス語なんて読めて当然といった調子で、往年の教養のレベルを否が応でも実感する。