アメリカ夏象冬記 (中公新書)

1件の記録
DN/HP@DN_HP2026年8月19日「ブロードウェイ・午前二時~四時」という最初の章。安岡章太郎が八年ぶりに歩いた深夜のブロードウェイで、道にたむろする「黒人の娼婦」たち、そこでダンスする坊主頭の女性に圧倒されつつ「それは恐怖というよりも、なまなましい猥褻さで訴えてきた」と思うとき、それはつまり彼女たちのファンクを感じたと言えるのではないか、などと思ってちょっと感動している。 1969年当時の安岡章太郎の「人種感覚」は文章を読む限り「進んで」いたようにも読めるけれど、それでもやはり現代から考えればやはり「遅れて」いると思わざるを得ない。ということはつまり、私たちの感覚は確実に進歩しているのだ、と思えば少し安心したりもする。 勿論現代が完璧だとは全然思えないし、「感覚」なんてものは簡単に後戻りもしてしまうものだけれど、それはたしかに良い方向へ進んできたのだし、これからも進めていけるのだ、みたいなことは意識しておきたいと思ってみている。 改題された角川文庫版の『アメリカそれから』で読んでいるけれど、そちらは登録がなかったぽいのでこちらで。





