総力戦研究所の真実 ――歴史の法廷に立つNHK

総力戦研究所の真実 ――歴史の法廷に立つNHK
総力戦研究所の真実 ――歴史の法廷に立つNHK
飯村豊
筑摩書房
2026年6月10日
1件の記録
  • 感想の前提として、私は映画「開戦前夜」を観てからこの本を購入し読了いたしました。 映画自体は中々の出来ではありました。 ただ、結論から言うと石井裕也監督の歴史的事実を把握せず撮影、かつ総力戦研究所所長飯村穣氏を名前を変えたとはいえ事実と異なる卑劣なモデル像にしたのは大きな問題である。 飯村穣氏の孫にあたる飯村豊氏が総力戦研究所を題材としたドラマが始まる事を知るところから問題が発展していく。 國村隼氏が演じる板倉大道の役説明に若手エリートの「最大の壁」になると表記。 飯村、板倉と「い」で始まり「ら」で終わり名前をもじり連想させるネーミング、そして飯村豊氏が憤怒している事実と異なる役柄。 飯村豊氏がNHKに抗議及び交渉するものの、有耶無耶にしていくNHKの対応は酷いものでぜひ読んでいただきたい。 この本は飯村豊氏の思いと記憶だけの指摘ではなく、NHKと石井裕也監督に対して大量の文献による根拠に基づいた徹底的な指摘と批判をしています。 総力戦研究所の解説本としても読み応えのある一冊です。 ここから下は私のお気持ちになります。 映画「開戦前夜」が発したメッセージである「対話が大事」「責任の所在」 今の世の中と現政権に訴えたかったのでしょう。 NHKと石井裕也監督にも当てはまりますね。 近代史は左右で歴史観、価値観が違い公正な情報を現代において得るのは中々難しいです。 そんな時代だからこそNHKには公共放送として、緻密な調査をして公平で公正な番組作りをする役割があると思います。 歴史を歪曲して人を傷つけてる場合ではないんじゃないか?
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