微笑を誘う愛の物語

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- 無限の上機嫌!@joukigen2025年4月7日夜はN書店の読書室へいく。読書室は今週から月木金の三日間になった。月曜日は今夜がはじめてということになった。 ここのところ『ボヴァリー夫人』『緩やかさ』と傑作をたてつづけに読んでしまい、次になにを読もうか悩んでいる。 ミラン・クンデラの初期短編集『微笑を誘う愛の物語』をすこし読んでみる。第二話「永遠の憧れの黄金のリンゴ」はナンパのはなしだ。マルチンという「永遠に女性を追い求める」男が登場する。語り手はその友人ということになる。マルチンはゆく先々で女性を見つけては声をかけ「登録」と「接触」をくりかえりている。 〝というのも、マルチンには家に若い奥さんがおり、さらに悪 いことにその奥さんを愛しており、さらに一層悪いことに彼女を恐れていて、そしてもっともっと悪 いことには彼女を失わないかと心配しているのである〟 マルチンは二か月まえに四〇歳になったところだという。 ウディ・アレンは『アニー・ホール』を撮ったとき四二歳だった。映画では友人とテニスクラブにでかけ、そこでアニーと出会う。これは数年まえの回想だが、設定が四〇前後なことにかわりない。四〇歳とはなんなのか。