毎日がつまらない君へ

毎日がつまらない君へ
毎日がつまらない君へ
佐藤慧
東洋館出版社
2021年4月7日
1件の記録
  • アメリカ、フィリピン、パレスチナなどなど……現地で出会った人々と交流を重ねてきた慧さんの「宝物」を、このシリーズ本を通してたくさん見せてもらった。 あたたかく、やさしく包み込むようなこの文章は、それだけ多くの素敵な人と出会ってきたということなのかも、と思う。 一方で、東日本大震災で大切なお母様を亡くされ、かなしみに暮れるお父様を目の当たりにした。 食卓でふいに涙をこぼした、というお父様の心境を想像すると、自分もものすごく胸に込み上げてくるものがある。 けれど、慧さんが書かれていたように、すごくかなしい気持ちになるということは、それだけ彼女のことを大切に想っているということ。 ずっと一緒に生きてきたパートナーがいなくなってしまって、つらい、苦しい、という感情と同時に、深い深い愛情もそこには宿っている。 決してポジティブな感情ではないと思うけれど、このかなしみもまた、人の心のあたたかさにつながっているのかも、と感じた。
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