10分後に自分の世界が広がる手紙 君はどんな大人になりたい?

10分後に自分の世界が広がる手紙 君はどんな大人になりたい?
10分後に自分の世界が広がる手紙 君はどんな大人になりたい?
佐藤慧
東洋館出版社
2021年4月7日
1件の記録
  • すぅっと心に響く、自分にとって大切な一冊。子ども向けとはいえ、いまの自分の悩みともリンクする部分がたくさんあり、共感度が非常に高かった。 印象に残っているのは、慧さんが初めて自分という存在の「わく」を意識した瞬間のこと。幼稚園で、迎えに来たお姉さんに名前を呼ばれた瞬間、何かが「ひゅっ!」と、からだの中におさまった感覚だったそう。少し違うかもしれないが、自分も唐突に、「あ、自分、今この瞬間生きてる。」と感じるときがある。うまく言葉にできない、空気で感じるような、このなにか。自分の他にも似た感覚を持つ人がいるんだと知って、嬉しくなった。 そして、慧さんが写真以外にも多彩だと知って驚き。少年時代、プログラミングをひとりで学んだり、映画の影響でギターにハマったり。そんな慧さんでも、将来のことに悩む日々があったのだなと知った。「これだ!」と思うことを見つけたと思っても、違和感を覚えてしまう。将来に漠然とした不安を抱えているところは自分も同じで、とても共感した。 ただ考えてみたら、慧さんの言う「現在地」と「目的地」を、自分はまだ思い描けていないな、と。きっと焦る必要はないけれど、自分がどこに行きたいかという「目的地」、また「今の自分には何が足りないのか」という「現在地」を考えない限りは、将来のこともなかなか見えてこないだろう。まずはそこからじっくり考え始めてみようと思った。
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