ヨーロッパを見る視角 (岩波現代文庫 社会 145)

2件の記録
- よろこびイサンディ@yorocobi_isandy2025年4月25日読み終わった物故して20年近くが経過する一級の歴史家による講義録である。ぴりりと辛いエピソードが随所に散りばめられている。それでいて、時代を俯瞰する視座であっても、読み手にしっかりとイメージを喚起させる。大きな主張のある本ではないが、雑学的なエピソードを仕入れるのにも適しているように思う。
- よろこびイサンディ@yorocobi_isandy2025年4月9日読んでる先般の帰京の際、神田神保町の古本屋にて購入。歴史家である阿部謹也氏の岩波市民センターでの講義録のようだ。市民に対する講義を文章に起こしたとあって、語り口は平明。語っている内容が難しいけれど、故にバランスは最高と言っていい。硬軟のバランスはこのくらいの本が読み進めるのに適していることを再認識する。100ページ程、読み進め、この本にしかない気付きがある。先を読み進めるのが楽しみである。