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よろこびイサンディ
@yorocobi_isandy
  • 2025年5月26日
    老いの荷風
    老いの荷風
    昨年、複数冊を読了した石川美子の著作に荷風についての記述があった。爾来、荷風への関心が蠢動していた事実に、書店の文芸評論の棚の前で気づいた。十年前に南原繁記念出版賞を受賞した、他の著者による荷風本と迷ったが、以前から知っていた川本三郎の、彼の著作であるこちらを購入したことは間違っていなかった。「老いの」と銘打ってあるが、その制限を感ずることはなく、荷風を概観するには不足ない代物なのではないか。荷風の著作を拝読するのが本丸であり、先のような気もするが、荷風を対象として記述された随筆が関心の端緒であったのだから、さして問題にはなるまい。今月中に読了したい。
  • 2025年5月19日
    宗教の深層
    宗教の深層
    「名文は人文書に多い」という言葉を、いつだったか、SNSで読み、それをしつこく覚えている。敢えて引用することはしないが、本書は名文が多かった。大型連休中、軽快に読み進めていたが、予想はしていたが、休み明け、イベントが多く、終盤は繋がりや大局的視座を逸したまま、読んでしまったことはこの本に申し訳ない。再読の価値のある本である。いつかまた再訪したい。
  • 2025年5月2日
    宗教の深層
    宗教の深層
    今週月曜日に行った神保町の古書店で購入。著者のことはEテレの番組に出演していて知っていた。彼の著作は複数冊を積読にしているが、今週買った本を、先んじて読み進めるのは、他の本に悪い気がしている。程よく読み応えのある内容は読書に張り合いがあってよろしい。目次を見るに、このあとに書かれている内容にも興味を惹かれる。
  • 2025年4月28日
    カオールの酒壷: 歴史へのひとり旅
    東大教授による、主に70年代におけるフランスでのひとり旅の紀行文が前半部。後半部の比較文明的な文章でも、新たな発見があった。80年代初頭であっても、低成長、技術革新が乏しいことの言及があり、現在の高みから見れば、驚かざるを得なかった。加えて、ジェンダー的に無遠慮な記載が多く、隔世の感もあった。時代背景が大きく異なることに目をつぶれば、いい読書だった。
  • 2025年4月26日
    カオールの酒壷: 歴史へのひとり旅
    東大教授による40年ほど前の著作。相撲の行司のような名前のこの人も、おそらく歴史学者なのかもしれない。往時のパリをひとり旅した際の紀行文である。隔世の書物ではあるが、読みにくいということがない。4月末までには読み終えたい。
  • 2025年4月25日
    ヨーロッパを見る視角 (岩波現代文庫 社会 145)
    物故して20年近くが経過する一級の歴史家による講義録である。ぴりりと辛いエピソードが随所に散りばめられている。それでいて、時代を俯瞰する視座であっても、読み手にしっかりとイメージを喚起させる。大きな主張のある本ではないが、雑学的なエピソードを仕入れるのにも適しているように思う。
  • 2025年4月9日
    ヨーロッパを見る視角 (岩波現代文庫 社会 145)
    先般の帰京の際、神田神保町の古本屋にて購入。歴史家である阿部謹也氏の岩波市民センターでの講義録のようだ。市民に対する講義を文章に起こしたとあって、語り口は平明。語っている内容が難しいけれど、故にバランスは最高と言っていい。硬軟のバランスはこのくらいの本が読み進めるのに適していることを再認識する。100ページ程、読み進め、この本にしかない気付きがある。先を読み進めるのが楽しみである。
  • 2025年4月7日
    俯瞰する知 巻3 哲学と宗教をいま一度
    工作舎から刊行されている原島博講義録シリーズの3巻。不覚にも、このシリーズを知ったのが3巻目からであった。1巻、2巻も共に購入しているが、まずは3巻から読むのである。哲学をはじめとして、学問を俯瞰する辺り、立花隆著『立花隆の書棚』(中央公論新社刊)を彷彿とさせないか。哲学者の仕事を、短ければ一文で小気味よく断ずるから、何か大きく俯瞰したような気がして、心地よい。ひとまず、読了まで追い込んでみようと思っている。
  • 2025年4月5日
    地中海幻想の旅から
    読んだことのある作家ではなかったが、いつだったか、東京堂書店で面陳されていて、ほとんどジャケ買いにも等しい衝動に駆られ購入した記憶がある。谷崎賞受賞者であり、四半世紀ほど前に物故。これも長く積読にしてしまった。 25年4月5日(土)追記》100ページを越した辺りからフランスにいる著者が自身に酔っている感じが如実になり、鼻につく。その有り様は村上春樹氏の『遠い太鼓』の冒頭に類似するように感じる。そのため、読みさしのまま、閉じることにする。
  • 2025年3月22日
    赤と青のガウン オックスフォード留学記 (PHP文庫)
    当初は『ローマの休日』を思わせると、ここに書いていたが、オクスフォード大学で博士号を取得することから、女王である著者に適した表現ではないかもしれないが、精神的な成長過程を描いたシンデレラストーリーとも思える内容だった。自分のなけなしの向学心を膨らませてみようという気分にもなった。
  • 2025年3月21日
    海山のあいだ (中公文庫)
    定評のある著者の作品であるだけに「いいものを読んだ」という素敵な読後感が残った。ドイツ文学者の著者と、弟で天文学者の池内了氏がいて、華麗なる一族なのだ、と漠然と思っていたが、一概にそうとも言えないような記述があった。
  • 2025年3月20日
    赤と青のガウン オックスフォード留学記 (PHP文庫)
    日本のプリンセスの英国留学記。よく売れている本であるとの紹介を書評番組で観て知っていた。後日、書店で見かけ、購入。文体は平明にして、著者の芯の強さを感じる。なんとなく往時の名画『ローマの休日』を想起させる。
  • 2025年3月20日
    海山のあいだ (中公文庫)
    随分、昔に中目黒のCOWBOOKSで購入した。故に裏見返しにCOWBOOKSのシールが貼ってある。長い積読期間を経て、やっと拝読。積読にしてしまった贖罪として、すまないと思っている。
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