銀河帝国の興亡2【新訳版】

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- ni@nininice2025年5月10日読み終わったアップルtvのドラマ『ファウンデーション』シーズン3の配信が決まったので、原作を再読しています。 久しぶりに読んだけど、やっぱり凄く凄く面白い。ドラマは原作をアップデイトしつつ再構築しているので、原作とあわせて二度楽しめる。S3はいよいよミュール編。どのように描かれるのか今から楽しみです。 以下少しだけネタバレです🌜 『オペラ座の怪人』とか『美女と野獣』とか『シラノ』が大好きなので、同じ理由でミュール編の主人公ベイタとあの人との関わり合いが、たまらなく好きなんです。ドラマでも、その片鱗で良いから見ることができたら嬉しい。このドラマの丁寧な人間関係の描き方が大好きなので、期待して待ちます。 S2で、『バガヴァッド・ギーター』が引用され、人類の美しい遺産として登場したことについて、ずっと考えている。 「われわれは歴史の必然によって勝利をおさめたではないか」 「閣下、確かにそれは事実であります。ですが、閣下がお話になった歴史は、一年にわたる絶望的な戦いが終わったあとに、はじめて必然となったものです。わたしたちが手に入れた必然的勝利は、五百の艦と五十万の人命の犠牲の上になりたっています。閣下、セルダン計画は、みずから助くる者を助けるのです」 するとこういう台詞からも、その思想の繋がりが見えるような気がする。そして、あれ?『バガヴァッド・ギーター』に登場するヒンドゥー教の神クリシュナの別名は〈ハリ Hari/ Hare〉で、『ファウンデーション』のハリ・セルダン Hari Seldonと同じ名前なのは偶然?? 「そしてまた、あのハリ(クリシュナ)の非常に稀有な姿を想起するごとに、私は大いに驚嘆し、繰り返し歓喜する」 ヨーガの主であるクリシュナがいる所、弓を執るアルジュナがいる所、そこには幸運があり、勝利があり、繁栄があり、確固たる政策がある。私はそう確信する。『バガヴァッド・ギーター』