美術手帖2022年7月号

美術手帖2022年7月号
美術手帖2022年7月号
美術出版社
2022年6月7日
1件の記録
  • イチ
    イチ
    @one
    2026年9月3日
    先輩に勧められ貸していただいた本。ゲルハルト・リヒターの作品、主に『ビルケナウ』について学べた。ゾンダーコマンドが死に物狂いで撮った4枚のビルケナウでの写真に着想を得て作られた。 リヒターが強制収容所の写真とポルノグラフィーを組み合わせて展示しようとしてやめた出来事に、ベンジャミン・ブクローはこのように述べている。 「犠牲者たちから作りだされた芸術作品は、彼らを殺害した世界に向かって餌として投げやられる。銃床で殴り殺された人々の剥き出しの肉体的苦痛を、いわゆる芸術的と呼ばれる方法で造形化することは、それがたとえ遠回しであっても、そこから享楽を搾りとるような可能性を含んでいる。そのことを一瞬たりとも忘れてはならぬと芸術に命じる道徳が、それとは正反対の奈落へと滑り落ちていく。美学的な様式化の原理によって、それどころか合唱団の厳粛な祈りによって、この想像を絶する運命が、まるで何か意味を持っていたかのように現れてくる。この運命は美化され、恐怖のなかにあったはずの何かが取り除かれてしまう。それだけでもすでに犠牲者たちは不当な目に遭っているといえるのだが、一方で、犠牲者から目をそらすような芸術は、正義を前にしておのれ自身が芸術であることに耐え抜くことはできないのではないだろうか。 芸術は、事物の本質を見つめようとするとき、窃視症的な性質を帯びざるをえない。これはポルノにも繋がる。 アウシュヴィッツを捉えた残忍な写真に、どのように美的表象を与えるのか 恐怖をないものにするのでは? リヒターは精緻な歴史認識と批判意識を持つために、単に非道徳的な作品とはならない。 カール・ヤスパースの形而上的な罪 世の中の不法・不正な出来事に対して連帯責任が生じる。犯罪を阻止することができなかったのに、しないのは罪。 戦後ドイツの反省
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