第三の女 新装版

3件の記録
- 舳野@henomohe2026年9月9日読み終わったこの犯罪は本来ならほぼ確実に成功したはずだった。男が女に激しく恋着しなければ。 被害者である吉見は誰が見てもいなくなった方がいいような男であり、あのままならおそらくばれなかったのに。 主人公は途中から彼女と再び会うことが行動目的になってしまい、刑事じゃなくてもすぐ気付きそうなほど彼女を血眼で探す。 結局彼女にとって彼は行きずりの男、教え子のことがあって共感した少しだけの情けを与えただけの男だった。だから彼に殺人という危ない橋を渡らせるようなことをさせた。 そして男も旅先の暗闇であった女とのアバンチュールそのものに対し欲情しただけではないだろうか。だからどれがその女なのかわからなかった。 逆に追い求めたことで些細な彼女の身体的な特徴の記憶が甦ったのでは。