舳野
@henomohe
読書記録や刹那感想メモ書く。犯人の名前とトリック以外のネタバレに触れる可能性があります。
- 2026年5月25日
勿忘草をさがして真紀涼介人の死なない爽やかミステリー。NHKの夜ドラでやりそう。 探偵役は強面で生真面目、優しく誠実な年上の男。 ワトソン役は巻き込まれた喧嘩で部活から先生によって追い出され大人への不信感いっぱいの爽やかな高校生男子。 探偵事務所は夫の遺した花盛りの庭の住人兼探偵の祖母。 準レギュラーに元気でしっかり者の女子高生がいる。 探偵物のメソッドはがっちりおさえてる。 主人公たちの心の成長も盛り込んでいて気持ちよく読めるミステリー、加納朋子からシビアさを抜いた感じで東京創元社らしい昔の少女小説に少し大人の風味が足された小説。続編も楽しみ。 この本をあわせて読むとさらに植物への理解が深まります。 https://www.chuko.co.jp/tanko/2020/01/005264.html - 2026年5月25日
涙の箱きむふな,ハン・ガン読み終わった涙つぼちゃん、という名前がいい。 感受性が豊かな彼女がその感性に振り回されて苦しんでいたが、感情に振り回されることを自分に許せなかったおじさんたちを解放し自分もそれを許容できるようになるまでの話。鳥の鳴き声はなんとなくイソヒヨドリっぽいな。 - 2026年5月24日
52ヘルツのクジラたち町田そのこ読み終わった掌編は紙の本にしかついてないみたいなので今から買おうとしている人は気をつけて。 映像化しやすい本屋大賞にふさわしい小説だった。 最初は虐待や偏見の話が続いてしんどいが友達が登場してからはすらすら読める。読後感もよかった。 個人的に主人公を虐待した屑の一人が私の家族の死因と同じでものすごく嫌な気持ちになった。 物語の構成的に主人公を追い詰めて主人公が救い出されるきっかけ、とどめのための設定だとはわかっているのだが結果的に主人公を酷い目に遭わせた罰のようになっているからだ。 酷い人間が酷い目に遭うのは読者にカタルシスを与えてくれる。そしてそれがたまたま私の父親が苦しみ抜いた病気だった。読んでいるとき理不尽だが悔しくてたまらなかった。作者の大事な家族がその病気になり介護した経験があるのかは知らないが私は7年間の介護の間の苦しみでまだぱっくりあいた傷口に無邪気に手を突っ込まれた気持ちになった。 - 2026年5月23日
勿忘草をさがして真紀涼介読み始めたお喋りおばあちゃんとごつくて寡黙な雰囲気の孫と知り合った高校生が主人公。 理不尽な目に遭って教師や親をうっすら信用できなくなったコウが昔親切にしてもらった人を探すときにこの二人の信用できる人達に出逢う。 植物の謎はそこそこ知っているけれど謎に織り込むと新鮮に思える。 冒頭の話に登場する男の子の木については田中修の日本の四季の花で解説されていたのでにこにこしてしまった。 あと1話残して - 2026年5月23日
戻れないけど、生きるのだ清田隆之,清田隆之(桃山商事)まだ読んでる男性は友達とお茶をしないのか?という話、男達にもコーヒーハウスが流行った時代があるじゃん、と思ったが確かにティータイムと比べると、コーヒーハウスで議論やっちゃうかっけー俺達みたいなとこが強いかも。 そして花道は流川の内面を知らない、翼は岬の孤独を…と言われて同人誌それや、女子たちはそれをやりたかったんですよというかやってましたね、皆さんジャンルにいなかったけどあれだけ巨大ジャンルだったのでちらっと見たりはするので。 あと気になったのがオタクで有名なライターの炎上を女性トラブルと書いていたの、ことの矮小化じゃないかと思う。あれは立場を利用した加害であってトラブルじゃないだろ。同意したから加害ではないというのは違うでしょうに - 2026年5月21日
招かれざる宿泊者ヘザー・グーデンカウフ,久賀美緒読み始めた視点が多過ぎる いち、ノンフィクション作家で瀕死の子供を救助 に、一家惨殺の被害者 さん、DVクソ父親におびえる母と娘。 これがどうつながるのか - 2026年5月21日
戻れないけど、生きるのだ清田隆之,清田隆之(桃山商事)まだ読んでる著者の思考の広がり双子育児というのも大きかったんじゃないかな。 妻と完全二人体制でことにあたっても、ひとりにつきひとりあかちゃん体制だから一人で生まれた場合の母親ワンオペに近いものがある。 - 2026年5月21日
幼年期の終りアーサーCクラーク,福島正実まだ読んでる黄金期、ラジオやテレビのチャンネルが膨大に膨れ上がり見るのに追いつかない、ご飯は電話したらすぐに用意できる、ってまさに現代のネットフリックスやUberじゃないか。 - 2026年5月16日
- 2026年5月15日
- 2026年5月15日
- 2026年5月15日
- 2026年5月15日
幼年期の終りアーサーCクラーク,福島正実まだ読んでる三体ぽい始まりからプロジェクトヘイルメアリー的な友情で最初の章は終わり、黄金期に入る。 甘やかされた人類は野心がなく、それゆえ平和で発展がないのか。ちょっと前の日本の中間層と似た意識か。 - 2026年5月14日
青雷の光る秋アン・クリーヴス読み終わった4部作の犯人に共通するのは同情すべき事情はあるが恐ろしいほどのエゴイストであること。 自分を守るためなら、自分の怒りをはらすためなら、子どもであろうが仲のよかった友人であろうが仕方なかったと殺す非情さ。 それでなくてもほぼ全員エゴイストで読んでいてそのリアルさに暗くなる。その中、ペレスとフランの恋は救いだったはずなのにこの巻の最後フランは犯人の兇刃に倒れる。しかもその時点で犯人は判明していて本当にただの無駄死にだった。そんなことってある!? つまり四季を通し二人は出会い愛を育みゴールインの締めくくりに終わってしまう。 あまりに救いがなくて呆然としていたら、ペレスは今までの彼ではなくなったという一文。この四季は優しい聖職者のような彼が変わってしまう一年だったということか。 ジェーンもフランも殺される必要性はなかったし、アンジェラは正しく裁かれるべきだった。いや、一番悪いのはインパクトのある美女でうりたいがために、きちんと調査をしたおじさんをないがしろにしたマスコミ。 - 2026年5月13日
夜の声を聴く (朝日文庫)宇佐美まこと読み終わった引きこもりの隆太が「月世界」とそこの住人、 偏屈な守銭奴婆とへらへらした青年との出会いにより、最終的に昼間の世界に戻るまでの物語。 連作なのですべてが伏線でつながっている形式になる。 リスカを目撃しその縁で定時制高校に入る。 昼の世界は眩しすぎてすべてを照らしてしまう、秘密も罪も。月の柔らかい光のなかでしか生きられなかった隆太が自殺とカブトムシの集団変死事件、狸化かしの謎、ほどけてしまった姉妹の絆のはしっこ、そして悍ましくも悲しい一家皆殺しの真相を白日の下にさらし、結果として昼の光の中に皆を戻して自分も母に愛されず彼女を追い詰めた存在である自分を受け入れられるようになる。 大吾との別れ、ヨサクの死など切ないが親に振り回された彼と彼女が新しい家族と幸せになったのよかった。 - 2026年5月10日
野兎を悼む春アン・クリーヴス,玉木亨読み終わったロンドン出張や重要な聴取を任されたり、ペレスがいないことにびくびくしながら頑張るサンディの成長譚でもある今作。 しっかりものだけど承認欲求の強い母親、その尻に敷かれてる寡黙な父、破天荒な祖母とまあまあウザいけれど懐かしい実家の末っ子が家族の歴史に対峙しさらに現在の問題と向き合うことになる。 特に母親の不正を彼女のいいわけを断罪し、そしていうべきだった、自分達子供たちがなんとかしたと責任をとる態度を示すシーンはよかった。 父を守るため、生まれた赤ん坊の未来のためと、自分の父が犯した殺人を知る老女、しかも親しくしていた彼女を撃ち殺し、ただ真相に肉薄しそのことを告発すると告げた罪のない女性を残酷なやり方で殺したことを家族への責任とうそぶく愚かな弱虫とそれまでの立場が逆転していた。 - 2026年5月7日
真夜中の王 (ハーパーBOOKS)タリク・アシュカナーニ思いやりのある両親に恵まれたアイザック、シリアルキラーの父親を捨てながら支配されているネイサン、理想の子供を救いたい支配したいルーカス。この三人の視点にとにかく吐きそう。 弟を逃がし再び父親に捕まったケイトが哀れだがそれ以上の化け物になってしまって、さらに化け物と一緒になるわ、ネイサンが救った子供は冤罪をつくり、自分と同じ子どもを作りたくなくてルーカスを殺したためにシャーロッテの行方がわからなくなってしまい、自殺をはかる。ルーカスが化け物にしてしまった子供たち、さらにある意味文章の力でアイザックもそうしてしまいそうになるが、彼を押しとどめたのは両親を思う気持ちだったような気がする。アイザックの怒りは幼児虐待者や両親を人質にとった人間に向けられていたし。あのウイルスの培養器である小説も焼き捨てる勇気を持てるのもアイザックの周りに彼を守る人たちがいたからなんだろう。 - 2026年5月7日
戻れないけど、生きるのだ清田隆之,清田隆之(桃山商事)まだ読んでるテレビのバラエティーの話まで読んだ。テレビについて、基本的に芸人のバラエティー観なくなったからわからないが、羽鳥慎一もフジテレビの事件の時に自分もそういったことをやってしまったかもしれない、と言っていたが、やってんじゃん、テレビの演出のなかで本来報道するのが職務である女子アナを女衒的な売り方やってんじゃんと苦笑した。 本人は「かもしれない」と反省したポーズをとっていたが、こんなこと覚えていないだろう。 つまりまったくフジテレビの何が悪かったのかを彼はあの時も理解していなかったのだ。 そして、筆者が繰り返し考えているのはそういった目線のとりこぼしを自分もやってきた、これからもやるかもしれない、ということだと思う。 - 2026年5月7日
野兎を悼む春アン・クリーヴス,玉木亨まだ読んでる冒頭でにおわされていたレイプ事件。 世間知らずのお嬢様が尊敬する先生に誘われて舞い上がりその場の空気に流され、またコーヒーでもという誘いを信用して部屋までついていってしまった。 ペレスはこれをレイプだと考える。サンディやソフィはそうは思わない。 ペレスは被害者の気持ちを考えられるが彼らはまだ他人の傷をおもいやるほどには成熟していない。
- 2026年5月5日
志記(一) 遠い夜明け高田郁,髙田郁積読中
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