トロルとばらの城の寓話 (ポプラ・ウイング・ブックス 10)

トロルとばらの城の寓話 (ポプラ・ウイング・ブックス 10)
トロルとばらの城の寓話 (ポプラ・ウイング・ブックス 10)
トールモー・ハウゲン
ポプラ社
2002年11月1日
1件の記録
  • 鱗拾い
    @urokohiroi
    2026年9月8日
    カバー袖に「ファンタジー」って書いてあるんだからファンタジーと思って読めばいいものを、“閉じた家の中が世界のすべて”系のnotファンタジー小説を連続で読んでいた時期があるせいで、この世界もいつ崩れるかと五割増しでみぞみぞしてしまった。(そんな世界観ごとどうこうなるような話ではない) とはいえ、ファンタジーの世界観を貫いてはいても単なるおとぎ話ではなく、「とある父親と母親と子どもの話」を「王様、お妃様、王子様」というおとぎ話の言葉で紡ぎ直して見せてくれているんだな、という感覚がずっとあったのは、タイトルにある通りこれが“寓話”だからかもしれない。 本編はこれで全部なのに、かべの外のさらに外側、魔法のない人間界で同じように暮らしているもう一人のエルムや父さま母さまたちがいるような気がしてしまう。 みんなどこかに行けたかな。 帰りたい場所に帰れたかな。 訳者あとがきによるとトールモー・ハウゲンは「現実と幻想のあいだをあやうく行き来する物語」も「得意」らしいので、そちらも読んでみたい。
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