乳房論: 乳房をめぐる欲望の社会史

乳房論: 乳房をめぐる欲望の社会史
乳房論: 乳房をめぐる欲望の社会史
マリリン・ヤーロム
リブロポート
1998年1月1日
2件の記録
  • Blue moon
    Blue moon
    @mimosamimimo
    2026年9月12日
  • 2000年代に筑摩書房から文庫化されている単行本。単行本の良さとして、写真が大きく紙質…そのおかげなのか印刷の質が文庫よりも格段にいいこと。といってもこれは乳房にまつわる社会学の本で、写真の質は本来そこまで本質的な問題ではない…けど。 本書の背表紙にあるとおり「乳房は誰のもの?」という歴史を古代から本書のオリジナルの刊行時90年代半ばまで細かく検討してる。 といっても女性が自分の乳房について主体的に…いわば当事者としてどう思ってたなんていうのはほぼほぼ問題視されておらず、記録は20世紀半ばまであってないようなものであり、基本的には乳房のあり方?意義については男性側が勝手に決めていた。 皮肉なことに乳がん(あるいは乳がんかもしれない)という状態になってはじめて、女性は乳房をほかでもない自分のものだと感じる…という指摘に唸るしかない。 で、本書の最大の魅力の一つがときおり差し込まれる著者の痛烈な皮肉。要するに鋭いツッコミ。面白い。最高。 ただあれから30年経ったいま、とくに日本を中心として広がっていった2次元の文化を考えるに(これ30年前の本だから、アニメやマンガが研究対象として出てこないのよ)、結局乳房に象徴される「女性」なんぞ社会的にはほぼ否定されてて、女性は男性の目からも女性としても「少女」しか存在価値を認められてなくないか?というもうね、成熟への拒否について考えさせられるわけです。 面白かった。20年近く積んだままにしてたけど、ガッツリ読めてもう思い残すことはありません😆️
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