アンブラと4人の王子

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花春@haru-tuge2026年9月16日読み終わった絵本・児童書図書館でたまたま見つけて、なんか表紙を見た瞬間に「これ、前に読んですごく面白かったやつだー!?」と懐かしくて堪らなくなって借りて読んだ! 小国の女公が、隣国の王子たちの求婚に対して、お嫁に行くのではなくて自国に嫁いでくださる方とならば結婚しますと返すのだけど、「恋愛ものって、女の子がお嫁に行く話ばかりじゃないんだ」と目から鱗だった。読み直してみればアンブラは小国とはいえ女公で、お嫁に行けば国が吸収されてしまうだけだからそりゃそうだろとなるんだけど。当時のわたしには衝撃的だったのだよな…女の子が男の家に入ることが結婚だと無自覚に刷り込まれていたというか、児童書がそういうステレオタイプが多いだろうとみくびっていたというか。 想像力豊かで影響されやすく熱しやすい小国の女公が、王子たちから芸術や学問、政治の重要性を説かれて国を発展させてゆく話で、今から読み返してみるとなろう系の内政ものっぽい。サクサク国が発展して、サクサクと陥れられて反省して、収まるところにおさまる感じとかも。 4人の王子が求婚を受けたり断ったりするところ、それぞれの理由がちゃんとそのキャラらしくて、キャラクターが生きてるなあ…と思う。 2人目のベイ王子が政治に強くて如才ない立ち回りをする性質なのとか、キャラ設定がうますぎるものな。 物語上は悪役に近い立ち位置だけれど、エバーニア王家の王位継承権が複雑すぎるから彼はそういうふうになるしかなかったのだろうな…ベイがそうやって周囲の(おそらくは何よりも父親の)期待に応えて上手く静かに立ち回ったからこそ、長兄との血みどろの派閥争いにはならなかったのだよな…が、明言されていないけれどわかる…。 主人公の成長譚として読むと、(決して内実はそうではないのだけど)かたちとしては「あれこれ手を出したけど政治に興味を持てないし、自分が前面に出ると失敗するから、国の象徴として存在しつつ、大人しく庭づくりしてるね」オチなのはモニャ…!とするのだけど、これは現代的な読み方なのだろうなあ。幼い少女が成熟し落ち着いた結果、すべてが上手くおさまりました…という結末なのだろうし。 思い出の児童書の再読、面白かったー…!