
花春
@haru-tuge
イイネは気になった本とか素敵な感想ですね!のやつ
アイコン:シマエナガとお花のアイコンメーカー
- 2025年10月11日月夜のとらつぐみ笠井スイ読み終わった背景がとても丁寧だけど、線がはっきりしていて余白もあるから息苦しくなく、滑らかに見れる。テーマ性もわかりやすくて、読みやすい話を描く作者さんだったのだなあと思った。 この作者さんの描くお話をもっと読みたかったなあ…。
- 2025年10月10日本が読めない33歳が国語の教科書を読むかまど,みくのしん読み終わった第二弾もすごく面白かった〜!! 『やまなし』や『枕草子』の風景をここまで丁寧に想像しながら読めるのすごい。言葉の意味を正確に把握してから、自分の体験と繋ぎ合わせてこういうことか!!と納得するまで考えるの、すごい。この人は一冊一冊からすごく多くのものを得てるのだろうな…と羨ましくなると同時に、めちゃくちゃ疲れそうだからこの読み方をしてみたいかと聞かれたらちょっと躊躇うな〜とも思う。でも羨ましいし、そういう読書をする人がいるという事実がなんかすごく嬉しい。 枕草子の、山ぎはと山の端の違いを理解するところすごい。枕草子 ザ・ムービーだった。冬はつとめてで景色の話から人間の話になってるよね、というくだりも、単語ひとつひとつを噛み締めた上で映像として見ていないと出ない感想すぎる。 少年の日の思い出、つらくてあまり読み返したくない系統の話なのだけど、みくのしんさんがものすごい感度で呻きながら読んでくれてたので、落ち着いて読めた感ある。人の感想を見ながらだと冷静に読めるな…。「ゲーム配信ならホラゲを楽しんで観れる」に近しいものがある。 教科書読みてえ〜となった。
- 2025年10月8日アンダーエール!砂原糖子読み終わった爽やかでよい青春BL。 顔がよくて、でも顔がいいことが根っこの部分でプラスに働いてない主人公の、自分でも自覚しきれてない部分の枷が、恋人の支えを得て外れて、一歩踏み出せたラストがすごくいい。高校生設定が活きてる作品だったな…。 出てくる女の子たちがみんな良い子だったので、やさしい気持ちで読み進められた部分も好き〜。 以前に読んだ作品もすごく良かったし、この作者さんの作品そのものが好きなのかもなー。他の作品も読みたい。
- 2025年10月8日
- 2025年10月8日スピカ 〜羽海野チカ初期短編集〜羽海野チカ読み終わったよかった…! ハチクロがそこまで合わなかったのでどうかな〜と思いながら読んだけど、短編だからか、作品テーマやキャラクターの心情に一貫性があってわかりやすいし、心臓に刺さりすぎずしんどくなく読めた。 どの話も好きだけど、心臓ぎゅっとなったのは「キリン」読後感が幸せで好きなのは「はなのゆりかご」かなあ。 大切な誰かが失ったものを想うこと、老夫婦の恋と愛。よかった…。
- 2025年9月25日秘密 (立東舎 乙女の本棚)マツオ・ヒロミ,谷崎潤一郎読み終わったマツオヒロミさんの絵に惹かれて読んだ。 全編フルカラーで、大人の絵本といった感じ。短編なのでサクサク一気に読み切った。 (元々、谷崎は小説でも読める程度に好きだけれど)現代的な絵がついてることで読むためのハードルが下がっているので、文体が馴染めなくて途中で挫折した小説でも読めるかもな〜と思った。 同じシリーズで泉鏡花の『外科室』があったので、また読みたいな。
- 2025年9月24日
- 2025年9月24日キボリノコンノ作品集 キボリアルキボリノコンノ読み終わった主に食品をテーマにしてる?木彫りアーティストの写真集。 木のブロックから段階的に作品に仕上がるまでが見れるのが楽しい。 「たけのこの里」とかはクッキー生地が木っぽいしチョコも絵の具でなんとかなりそうだなと思うのだけど、目玉焼きって透明ですよね!?とか、表紙のチーズトーストのチーズ伸びてる感とか珈琲を注いでる瞬間とか、面白い作品が多い。 目玉焼きの黄身の下部を黒くして立体感を出すとか、珈琲の気泡は穴を開けることで表現して注がれてる水の色合いは…とか、これを作るなら使う木の素材はこれが合ってそう…とか、丁寧に現物を観察した上で「それらしく」見せる技術がすごい。コツコツした一工夫が重なって良いものになってるんだろうな感。 作品作りって観察から始まるってよく聞くけど、ほんとだなあ…。
- 2025年9月24日読み終わった花を一輪だけ活けるコツを描いた本。 毎日と言いつつ、お花ってものによっては20日くらいもつので、実際は月に3〜4輪なんだな…。 本はわかりやすく「○月、第一週」と週イチペースで紹介していたため、月4×12ヶ月ぶんの花の活け方を載せてた。 見開きページの片方に光をたくさん取り込んだ一輪挿しの写真、もう片方にお花の簡易説明やどれくらいもつか、合う器はどういった形でどんな理由からか、水深は?元気がなくなってきたら?などがわかりやすくコンパクトにまとめられてて、「これならできそう」とハードル下げる書き方が上手いな〜と思いながら読んだ。 写真とかで、ジョウロにあえて花をいけてるのとかは見たことあったけれど、この実用書?は、細めのワイングラスとか書道の水入れとかも花器にしていて、こういうのもアリなら、見るものなんでも花器に見えて、物を見るのが楽しくなりそうだなあ、と思う。 レジン細工でも箸置きでも着物の帯留めに見えるとか、チラシでも誰かの落書きでも手作り封筒の素材にできる!とかと近い楽しみ方っぽいなー、と。お花を活けるって実はフランクに楽しめるんだな…。
- 2025年9月24日サンドイッチ大庭英子読み終わったとにかく写真が美味しそう!! 写真見て、2〜3行のキャッチフレーズを読むだけでも楽しい。写真集として読んだまである。 レシピ本としても、使ってる食材や調味料も作り方もシンプルで、真似しやすそうなのがとてもよい! 表紙にもなってる卵4個をぜいたくに使った卵サンドから作りたいな。
- 2025年9月24日岸辺のヤービ小沢さかえ,梨木香歩読み終わった児童書も書いてるんだ?と思って読んでみた。 すごい地に足ついた児童文学で、むりやり区分するならハリーポッターよりムーミンが近い、みたいな話だった。 小さなヤービの世界は理想郷ではなく、語り手や読者と同じ地球の中で生きてて、同じように気候変動とかそういったものの影響を受けて、不安を抱えながら生きている。 その地続き感が、ファンタジー(空想)だけどファンタジー(きらふわ)ではない質感を与えてる感じ。骨太というのとはまた違って…表現難しいな…。 面白いし続きも読みたいけど、寝る前にころころ転がりながら軽く…じゃなくて、昼間にポットで紅茶淹れてしっかり時間取って読みたい…みたいな作品だった。最近の児童文学の流れはわからないのだけど、こういう「児童文学を読んだ…!」という満腹感を得る感じの本、珍しいのではないかなあ。 このインタビューにある「ふたつの世界に共通している脅威」という表現がすごくしっくりきた。岸辺のちいさないきもののヤービの世界と、わたしたちの世界は繋がってるのだと読みながら自然と思える本ってすごい。 https://book.asahi.com/article/15736002
- 2025年9月7日バーナード嬢曰く。施川ユウキ読み終わった既刊7巻読了! すっっごいよかった!! 「本を読まずにただ読書家ぶりたいバーナード嬢」「オタク気質で語り始めると止まらない神林ちゃん」「シニカル気取りたがる遠藤くん」「遠藤くんに恋をしているけれど話しかけられないからストーカーを自認している長谷川さん」と、メインキャラがどの子も一癖ある感じで、その子たちが読書コメントしてるのが最初はちょっと読みづらかった。 …けど、2巻目以降は、「読書を通じた少年少女たちの交流とその成長、友情」も丁寧に描かれて、いつのまにかド嬢は読書家だし、神林ちゃんは話してる相手の好みに合わせて本を勧めるようになる。長谷川さんは遠藤くんに「この本が気になるっていうか、長谷川さんを思い出してた」と言われるようになるし、長谷川さんの穏やかな社交性と堅実な図書委員の仕事ぶりをみんながちゃんと見てる。 7巻ラストの豆本作るエピソード、好きだ〜…! 学校の図書室に集まる読書家たちの友情譚、すごく地味で、きらきらしてて、こんな読書友達が欲しいなあ、と思える。 あとみんな言語化上手くてすげえ。 なろう系小説を「想像通りのものが求められるジャンル」「水を得た魚のような流し読み」「正確な理解や知識の蓄積を切り捨ててスクロールの心地良さに浸る読書」って表現してるの、なるほどなあ!!となった。 求めるものが一瞬の非日常であったり、やわらかな癒し…「心地よさ」である、という観点、すごくしっくりきた。新しい読書のかたち…!
- 2025年9月7日
- 2025年9月7日つくろいものやはじめます水沢いおり読み終わったさらっと軽く読める児童文学。 九十九神ものなのだけど、「ずっと蔵の中に仕舞われていた裁縫箱の九十九神たちが、人型になってお江戸を楽しむ」話で、お外楽しいねえ良かったねえ、と微笑ましくてとてもほっこり。 絵も柔らかな和紙で作られた折り紙みたいな色合いで、お話の可愛らしい雰囲気とよく合ってた。 児童文学の、本文の周囲に絵が散らばってる感じの挿絵、あれが好きなのだけど、ふんだんに入っててよい〜!
- 2025年8月26日読み終わった全2巻読んだ! よかった!! 自分のペースで休み休みでも続けてたら、人間関係広がるし、毎日がちょっとだけ楽しくなるし、いいよなあ〜…。 大人になってからの趣味ってそこまで全力投球はできなくて、趣味って名乗っていいのだろうか…別にこれが仕事に活かせるわけでもないし…ちゃんとやれないのに何故続けて…惰性…??と、謎の自己嫌悪と罪悪感の板挟みになることが多いのだけど、いやそんなもんだよな!楽しいんだからやるんだよな!!と思い出せる感じ。 「趣味で世界や人間関係が広がる」あたりに焦点が当たってて、逆に手芸であることがあんまり活きてなかった(他の趣味で代替できるかんじ)のだけが残念だなあ。登場人物がみんないい味してたので、それぞれがどう手芸を楽しんでる?あたりの差異とか読みたかった。 登場人物たちがみんないいこで好きだな〜。舞台衣装に興味のある前園くんをもっと掘り下げて欲しかった。 装丁もきれいだし、さくっとライトに良い話を読めたな…と満足感を得られるおはなし。面白かった…!✨
- 2025年8月26日
- 2025年7月13日
- 2025年7月11日真昼の百鬼夜行 1巻比嘉史果読み終わった全2巻読了! 1〜2話目が読後感爽やかで面白かっただけに、3話目から最終話までがどうしてこうなった??感がすごい。時々ハッピーエンドもねじ込まれてたけど、ビターエンドの印象ばかりが残る。 悪意のない迷惑さや報われなさ、因果応報バッドエンドも決して嫌いではないしそれが描かれていても「百鬼夜行」っぽくて似合うけれども、バランス考えて欲しかったな…と感じた。 なんだろうな…人外との相互不理解、人間の異常なまでのドライさ被害者面さばかりが目についたというか…うぅん…。最初からビターな短編集として読んでたら面白かったと思うんだけどなあ。きらきらしくて愛しい読後感の「動物園のくだんくん」を1話目にもってきた良さが活きてないからか…? 面白いのになあ。 一般市民の妖怪への反応とか対応が、初期ヒロアカ読んでるときと同じ嫌さを感じたな…嫌なリアルさというか、これをリアルだと思いたくなかった。このへんの描き方、難しいよな〜。
- 2025年6月5日秋霖の忌波津彬子読み終わった表題作の「秋霖の忌」が、すごく好きだな…。 この作者さん、しっとりとせつなくも清々しい、やさしい世界観の作品が多めな印象あるけれど、こういう…例えるなら清姫みたいな、情がこわくて容赦のない女性を描くのもお上手だよなあとうっとりする。 ずっとずっと一途に誰かを想う女性が好きです。
- 2025年6月5日ふるぎぬや紋様帳(1)波津彬子読み終わった全6巻、読了! 絵の美しさと着物が日常だった時代へのあたたかな郷愁で、さらっと読める。 ベテラン作者さんゆえの安定感がすごくて、「最終話までずっと面白いだろ」と安心して読めた。 この作者さんの別作品『雨柳堂夜話』も大好きなのだけど、雨柳堂よりも、主要キャラクターひとりひとりのドラマ性というか、キャラクターに科された課題?目的意識?が高い感じ。 雨柳堂の蓮くんは狂言回しですと明言されてて、各話の骨董品とそれにまつわる人間たちが主役かな~と感じるけど、ふるぎぬやの主要メンバーたちは、彼らにもそれぞれ抱えてるものがあって、それがひと段落したから物語はラストを迎えたんだな…みたいな。 無闇に話が大きくならずに、日常の中で着物を通じて、登場人物たちのなかに少しの変化が起こる感じで、好きだなあ。
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