海妖丸事件 名探偵月輪シリーズ (光文社文庫)

1件の記録
きらた@kirata2026年9月19日読み終わった帯付きのお写真どうぞ! 本作は月輪シリーズ3作目 まだシリーズ1作目は読んでないのですが、2作目に続き3作目を手に取りました 杉山が乗船する事になった海妖丸 乗船に至るまでの経緯に怪しさを感じたり、他にも引っかかる点はありますが、そこら辺は割と序盤に答えが出るので、流されるままに読んで大丈夫 上海出張にと、豪華客船の一等客室をあてがわれた杉山 その船には新婚旅行をする月輪夫妻も乗り込むとの事で、久し振りに杉山と月輪は顔を合わせた 出発日、月輪夫妻と共に一等客室客専用の待合室で乗船を待っていると、奇妙な予告状が届く ──欲深キ政商ドモヨ 心セヨ 上海行ハ汝ラノ死出ノ旅路トナラン── いたずらにしてはたちが悪いが、探偵である月輪も乗る船の事なので、“目配りはする”との約束はして乗船の運びとなった 豪華な一等客室での船旅 杉山と月輪夫妻を除くと11人の客が一等客室で過ごしている 中には貴重な宝石を所持している富豪もいる為、待合室での予告状は宝石を盗む者が目眩ましの為に出した可能性もあるが、確定には至らない やがて夜の晩餐となり、仮面舞踏会が開かれるのだが、その最中に客室で第1の殺人事件が発生する── 仮面舞踏会やシェイクスピア劇といった、豪華客船の絢爛な雰囲気も楽しめる探偵小説 クローズドサークル(航海中の客船)で起きるのは「予告殺人」「密室殺人」「衆人監視の中での毒殺」と言ったたまらないシチュエーション しかも中には秘密を抱えた者もいて、と、読んでいて楽しいしかない ただ、杉山より月輪より蘭子さんがキャラとしての魅力に溢れすぎてる気がするのはどうかと思った←アッ 前作『黒龍荘の惨劇』と比べるとおどろおどろしさは無くなったが、幾つかの出来事が混ざる様が楽しく、解決の味わいもあっさりとしていて心地良さを感じた それにしてもこの犯人はすごいね! こう言う“まさか!”の話を作り出した作者さんの頭脳にも乾杯 私、前作よりこちらの作品の方が好きだなー

