

きらた
@kirata
稀に過去の読了記録(他)がタイムラインに浮上する事もあります、ご容赦下さい
読む指針になればと考え、深めなあらすじを書く事も多いので、展開に触れる感想が苦手な方はご注意下さい
昭和〜平成中期頃のミステリ(探偵小説)に心地良さを感じる気がする読書民 ₍₍ (̨̡⸝⸝´꒳`⸝⸝)̧̢ ₎₎
流行りモノ?知らんがな←
幻想的な謎が現実に解体される様にうっとりします
日常の謎系ミステリのほっこり余韻も好きです
ちょいビターは好物ですがイヤミスはアカンです (。>ㅅ<。)՞՞
ひとごろしでやいのやいのいってるほんばかりよんでるひと |qд°`)))ダヨ
- 2026年10月12日
魔性の子 (新潮文庫)小野不由美かつて読んだ再読かなり久しぶりの、十二国記シリーズ再読の一歩 本作はシリーズの中で何度も何度も再読している作品なので、内容はばっちり覚えておりますが‥! 共に過ごし、茶に染まったこちらを読むか、新たに買った改訂版(新版)を読むべきか (あっ!新しい方は文字が大きい!) (あっ!新しい方には挿絵がある!)
- 2026年10月12日
読み終わった地道で過酷な捜査とトリックを散りばめた本格推理小説 1957年に発行された『長編探偵小説全集12・楠田匡介 いつ殺される』を文庫化したとの事で、元はかなり昔の作品となります KAWADEノスタルジック探偵・怪奇・幻想シリーズと称された中の1冊で、解説·山前譲/推薦(帯)·有栖川有栖、2017年12月の発行となっている模様 読み難さを感じるほどではないのですが、世代(時代)差を感じる位には古い作品 現代から見ると首を傾げる知識(情報)があるが、そういった箇所は“昔と今を比べられる興味深い内容”だと考えるべきだろう 作家の津田野は糖尿病で足が麻痺し入院した 歩くのも辛いため、1日の多くを病室のベッドの上で過ごしている そんな津田野が見る夢と幽霊── この病室の窓だけに嵌っている鉄格子 部屋のドアが開いていると、廊下を通る患者や付添いが妙な目つきで覗いていく 若い看護婦が夜回診に来る時は、部屋に入らずドアを少しだけ開け、怯えた顔で声をかけてくる 入院して3週間、流石に可怪しく感じ始めた津田野は妻に相談する 婦長に事情を聞きに行った妻は、相手の口の重さに首を傾げながら戻ってきた ──この病室には何かがある── そう感じた津田野が妻の手を借りながら調べていくと、 ・この部屋は、八千万を横領した男が心中事件を起こして担ぎ込まれた病室だった ・男はそのまま死に、女は目を覚ましたが、看護婦達の目を盗み、病室を抜け出し入水自殺をしていた ・八千万の行方は未だ分からない ・彼らの次(津田野の前)に入院した男は、この部屋に幽霊が出ると言っていたが自殺をした 他にも、この部屋でだけ奇妙なものが盗まれている等、いくつかのおかしな話も出てくる 身動きが取りにくく、暇を持て余していた津田野は、そこに刑事事件も関わっていたので、幼なじみの石毛警部を唆して調査の手を広げていく しかし、やがてそれは、遊びや趣味では済まされない程、緊迫の度合いが増していき── 病室を舞台に入院患者を安楽椅子探偵(椅子ではなく寝台なので、ベッド・ディテクティヴ)としたミステリ、と聞いて真っ先に浮かぶのは、神津恭介の『成吉思汗の秘密』や『邪馬台国の秘密』なのですが(私の場合)、それら作品は事件が起きるのではなく‥歴史ミステリとのカテゴリで括られ(多分)、同じミステリでも少々ジャンルが異なります 本作では、幽霊の目撃から、同じ病室で起きた過去の事件を追う内に、今現在捜査·調査をしてる彼らにも犯人の手が伸びてくる、との内容になるので、ミステリ且つサスペンスフルな作品だと言えます 実は作者あとがきにもあるのですが、会話のみの文がかなり多くを占めており、個人的にはそこが少々辛く感じた (作者的には苦慮した挙句の会話文との事、詳しくはあとがきにて確認してほしい) ポンポンと交わされる会話は面白くもあるのだが、そればかりが続いたので食傷気味になったのかも知れない(私は) (感想を眺めた所、会話が多かったから読みやすかったとの意見も幾つかあった) とは言え、厚さの割に読書がスムーズに進んだのは確か 前半はややもったりしてるようにも感じたが、妻のキャラがからりとした気質で愛らしくもあるので、好感を持って読めるのが良い 言葉使いに首を傾げてしまうところもあるが、そこはそれ、時代とかそう言う何かなのだろう(??) 中盤辺りからはサスペンス味を強めた展開になり、勿論石毛警部の地道な捜査が実を結びながら至るのは怒涛のラスト 幽霊から始まる奇怪な内容と、アリバイトリック等の本格派な内容を融合させようとしていた作者の熱意と、トリック一つ一つは小さめだが、しっかりと積み重ねていく作者の拘りを強く感じた作品 立ち位置が変わっていく(ように見える)妻の姿 一昔前の頑固な刑事像、仕事に対する真摯さは己自身のプライドか 泥臭く古さもあるが、仕事に向けるその眼差しには眩しさと敬意を感じる そして──一向に見えてこない犯人の姿 読者は首を傾げながら読み進めるしかない 散らばる謎はひとつに繋がるのだろうとの想像はつくのだが、その道筋がラストに至るまで、霞のように掴みきれないのだ うん、上手い←私 なにさまですか? 幽霊との怪談風な内容から始まり、社会派的なミステリとしての結末を迎える 探偵小説であり警察小説の面もある 作者の創意工夫と熱意が凝縮されたような面白い作品と出会えました(ૢ˃ꌂ˂⁎) 私の好みの範囲とは少しズレてるけど、読みやすくて生真面目さ(ミステリに向ける姿勢みたいなもの?)も感じて、好感を保ったまま読み切れた作品 こういう本と出会えると、まだまだ色々良い話があるよね!と、古い作品を探したくなるのです
- 2026年10月11日
- 2026年10月11日
- 2026年10月10日
読み終わった心優しく不器用な管理人·凪人 少々生き難い特性を持つ彼が、管理とまかないを任されている下宿屋〈なかもり荘〉には直太朗しか下宿人は居ない それに気付き困った凪人は、直太朗が出したアイデアの“下宿人募集の張り紙”を門の横に貼った── 嵐のような夜、びしょ濡れでやってきた下宿希望者 妻を亡くし、職探し中の子連れの男 紹介でやってきた訳ありの女性 入居した皆が皆、問題を抱えているが、 入居条件であるお悩み相談(入居者が管理人の悩みを聞く)で、凪人の悩みを聞き、下宿人同士の交流を深める中、下宿人たちは自身の困難に向き合い、協力しながら前に進んで行く えっと 少し厳しい感想になります、すいません! 本作は章仕立てではありますが“連作ミステリ”なので、1本の大きな流れとなる事件があるのですが、それがなんとも嫌な空気を作品に落としていく しかもその事件、 犯人となる人物を当てるのは容易で、その理由も何となく察しが付いてしまうので、謎解きとしての魅力が薄い 下宿人各々のエピソード、向き合う困難と一定の結末が基本的にはホッとするような話なので、この大きな流れの事件の真相の不快さ(?)が噛み合っていないように感じた (よくよく考えると、アリッサの問題も解決には至っていないのですが、アリッサの内面的な問題としては解決してるので、そこから先は別の話となっても構わないのかも知れない‥?) ‥‥えっと 全体的に、何となく、纏まりがよろしくないなとの印象を受けました 特定のマーク(✱ ✱ ✱←これ)で語り手が、物語の視点が変更する、とのルールは分かったものの、視点の変化と作者の言葉選びが読み難さを感じさせる んー‥地の文に安定感(かなぁ?)がないとの印象を受けるのです 全体から漂う雰囲気は良いのだけど、キャラの性格?や、行間から感じる作者の眼差しみたいなものも好印象なのだけど、1つの作品として見ると纏まりがない‥中途半端‥チグハグな感じ、かな?、そんな風に感じを受けました 心温まる話というのであれば、もっと柔らかな内容に振った方が安心して読めたし、ミステリ要素を入れるのなら、もっとしっかりとした謎解き要素を散りばめて欲しかったし、そうであれば読み甲斐が出来たと思う この作家の作品はこれで2作読みましたが、次の作品を手に取るのは躊躇しそうです 前に読んだ作品も今回のこの作品も、“私を惹きつける何か”とか“読んで得られる栄養”とかがないのですよね←? この『ぬくもり荘〜』の続編だったら手を出してみようかな?とは思うのですが‥ (アリッサの問題や凪人の父親の件はやっぱり気になる、また住人みんな良い人なので、なかもり荘の空気感は嫌いじゃない) 結論としては、ちょっとおすすめは為難いかな、でした 私には引っ掛からなかった、良さが響かなかっただけだと思うので、好きな方には申し訳御座いませんっ!(人д`o) - 2026年10月9日
残穢(ざんえ)小野不由美読み終わった再読こちらの帯は無事当時のままです、記念にぺたり 少し前に思い立って(!?)ゴーストハントシリーズを再読し、その後十二国記の新刊(幽冥〜)も読んだので、“そうだ、今年はこのまま〈小野不由美作品再読祭〉をしよう”と思ったので、精神的敷居の高そうな本作を読む前に『鬼談百景』を再読し、読む気合を入れてから『残穢』再読を致しました 九十九話収められた『鬼談百景』 そしてこの『残穢』が百話目にあたるとかナントカ(諸説あります???) 『残穢』の中で、主人公である作家が連載しているのが『鬼談百景』であり、そこに収録されているいくつかの作品は『残穢』でも触れられているので、再読するならなるべく同時期にとの考え 昔読んだ時も『鬼談百景』→『残穢』との順でした 因みに『鬼談百景』は数回読み返しましたが、『残穢』は1回読んだ後、カバーをかけて本棚の隅っこに隠すように置いたきりで、記憶が確かならば今回が初めての再読 ‥‥だって、怖すぎてタイトルすら見たくなかったし、でも『鬼談百景』と繋がってる話だから手放したらいつか後悔すると思ってぇ(っω<。) ‥‥長い自語り、失礼しました 転居したマンションの一室 新しく暮らし始めたその部屋が──おかしい そんな相談を受けた作家は、話を聞くうちに何処かで似たような話を聞いたと気付く それは、昔貰ったファンレターのひとつ、怖い体験談を募集した頃の手紙の中に、書かれていた話と酷似しているのだ 住所を調べてみるとそれは相談者と同じマンション ──しかし、部屋番号が違う 何処か不思議に思い、相談者と作家は各々出来る範囲で調べ始めたのだが、次第に数々の怪現象に行き当たりはじめる 一体この奇妙な連鎖は何なのか? この、次々繋がっていくような不思議な出来事(優しい言い方)が非常に恐ろしく、読み進める毎に、物語と現実の境目が溶け合う感覚に包まれて行く 当時モキュメンタリーとの言葉がなかったのかは覚えていないが、作中の作家が小野不由美を描いているように見えて(それを狙って書いているのだけど)、ドキュメンタリーに近い感覚を持って読んでいたのも、怖さを増加させるファクターとなっていたのだろう 穢れが増幅される、穢れが付いていく ひたひたと広がる闇が恐ろしく、しかし目を逸らすと(=読むのを止めると)それが想像力の名の下に増幅され、更に恐ろしく感じられて、結局は“きっとどうにか決着がつくはずだ”と信じて、怯えながら読み進めるしか出来なかった 今回は、以前読んだ時よりも怖くは感じなかったが、相変わらず不安で嫌な‥落ち着かない気持ちになる作品だとは感じた そしてやっぱり、カバーをかけて目が届きにくい奥に仕舞い込んでおきたい(前より怖くは感じなかったけど、怖いものは怖いんだよ!!!) さておき←? 前回と当時とで異なる点は、作中に書かれている平山夢明の存在でした 初読時は知らない人だったのですが(申し訳ない)、今回の再読時には“平山夢明がホラー作家である”との知識を得ていました 得ていた、と言うか、第57回日本推理作家協会賞の『独白するユニバーサル横メルカトル』が気になったので、同タイトルの短編集を読んだのです(去年の10月に) ‥‥‥‥表題作はさておき、物凄い衝撃を受け、且つ慄いたえげつない(!?)ホラーでした、とだけ書いておきますね そんな訳で、“ここで出ている平山夢明ってあのホラー作品を書いていた人か!”と、視界が一歩開け、より『残穢』の世界に近付けた気になれました あ、いや、怖いので近付きたくはないのですが←アッ 自語り多過ぎですいません 直接的な恐怖を楽しむ(!?)ホラーではなく、薄っすらとした恐ろしさが次第に忍び寄って来るようなホラー、との感じでしょうか? 描かれる物語としては終わりを迎えても、実は何も解決していない それが故に、本を閉じた後も“それ”がこちらに侵蝕してくるかのように感じられる ──本すら怖い 表紙が、ではなく、本の存在そのものに恐怖を抱く 私にとって『残穢』とはそんな作品でした
- 2026年10月8日
- 2026年10月7日
鬼談百景小野不由美読み終わったかつて読んだ再読怪異譚うっかり帯を破ってしまいましたが、折角なので(!?)載せてみます♡ 300頁程の文庫本の中に九十九作もの不思議な、或いは怖いはなしを収録した怪談本 解説·稲川淳二 しっとりと怖く、余韻に震える話ばかり 中には微笑ましい話もあるが怪異譚に違いはない 想像力を刺激するので一気には読めないが、おかげで仄暗い闇を数日に渡ってたっぷりと堪能出来た 『残穢』の主人公(作家)が作中で触れていた〈連載で書いてる作品〉がこの『鬼談百景』となる 『残穢』同様『鬼談百景』も映像化(数篇のみらしい)されているとの事だが、私は映像の方は見れない人なので‥カタ((((꒪꒫꒪ ))))カタ 昭和から平成辺りの時代を感じる話(私見)だが、所謂“日本の怪談”のイメージを踏襲しているように感じた ホラーではなく、怪談や怪異譚から感じる空気 短い話は1頁、長くても数頁の話しか収録されていないのにも関わらず、本作は毎回、読了までに時間がかかる(とは言え、両手の指で足る回数位しか読み返してない気がする) 収録作は、時に淡く時に濃い闇を垣間見せ、読み手の想像力を撫でるように刺激する 刺激された想像力が広がるままに1編1編をじっくりと咀嚼し、描かれた闇を覗き込んでしまう ──故に、日に数篇読むだけで疲れてしまう 〈行間から匂い立つ恐怖を想像しすぎて、脳が疲弊する〉との感じだろうか? ここに書かれた話、その現象の起きる原因は何なのか──は、語られない 勿論解決もしていない 故に読み終わってもスッキリせず、じわじわと後を引く それが怪談と言うものなのだと、その余韻に委ね浸るのが怪談の楽しみ方なのだと、誰に言われるでもなく理解しているのは、小さな頃から身近に学校の七不思議等の怪談があったからなのだろうな、などと思ったりもした じんわりと怖さに浸りたい時にこの本は最適だと思いますが、九十九篇を読み続けるのはかなり消耗すると思います(精神力みたいなものが) 個人的には日に数篇、仄暗い時間帯に読むのが宜しいかと思います ただ、この本に刺激的な怖さを求めると拍子抜けするかも知れませんのでご注意下さい 解説の稲川淳二が、この作品の良い所を全部書いてるので、解説を読んでみてから買う(読む)かどうかを決めるのが良いかも知れない ‥‥立ち読みを勧めちゃいけないか‥(´ー`A;)
- 2026年10月6日
読み終わった小劇団を主宰する女優の同居人·ミケさん(通称)は、料理の達人であり名探偵でもある 彼女の部屋に料理目当てで集う劇団員達が口に乗せる話から、解決を導いていく彼·ミケさん しかしそんな彼にも秘密があった── ミステリと共に美味しい料理も楽しめる連作短編集 プロローグとエピローグは書籍化(単行本)の書き下ろし、「特別料理」は文庫書き下ろしだそうです 北森鴻は数作読んでいて、途中までは良いのですが何れも終わり方が苦手に感じ、私の好みには合わない作家なのかな?と避け気味でしたが、この作品は良いとの噂を聞いたので入手 おっかなびっくり読みましたが、この作品はとても好みに合って吃驚しました 連作短編集とは言え、1話目を読み、2話目を読み始めると「あれ?」となる そして3話目で作者の意図が見えてくる これは交互に視点を変えていく構成なのだな、と しかし、しかし 読み進めていくと更に「あれあれ?」と首を傾げる内容になって行き‥‥ 1話毎のミステリの収まりも良く、食べ物も美味しそうで、しかしプロローグから察するに、多分“あの人”には秘密がある 連作との流れの中で、次第に“あの人”の秘密が明かされるのだろうなと読んでいくと‥! 読者の予想を軽々と超えて行く構成 連作短編集の面白さをこれでもかと味わえる、予想外の秀逸さ ミステリ連作短編集のオススメで上位掻っ攫って良いよね、この作品 良い作品に巡り会えたー!٩(´,,>∀<,,)۶ 因みに、小杉の扱いがなんだか可哀想に感じるが、本人(小杉)も気にしていないようだし、それだけ気安い関係なのだなと、私は無理やり納得したが、嫌だなと感じる人もいるかも知れないので、そこだけはちょっと注意した方が良いのかも? けれど、連作短編集のポテンシャルを100%以上引き出してると感じた作品に巡り会えたのは確かなので、個人的には激推ししたい まぁ小杉も大概な性格だから差し引きゼロでトントンだよ!(‥いいのか?) 最近新装版も出たらしいので、気になる方は是非どうぞ!(私は旧版ですが) - 2026年10月5日
- 2026年10月4日
鬼談百景小野不由美かつて読んだ再読中まだ読んでる再読怪異譚毎夜ちょっとずつ読み進めてますが、流石の99話、まだまだ終わらない すっかり忘れてる話もあるし、この話ってこの本で読んだのか!と、思い出したりしながら読んでいますが やはりこの手の怪談話は、1日に多数摂取は不可だなぁと痛感したので御座います - 2026年10月4日
小説の怪人山白朝子ホラー読み終わった幻想著者と関わりを持つ7人の奇妙な小説家をめぐる不思議な出来事を描いたモキュメンタリー風ホラー‥か? じわじわ来るヒトコワ系ホラー? ‥‥説明が難しい感じですね ややミステリ風味もある(ように思う) 『小説家と夜の境界』を改題したとの事 文庫版書き下ろしのあとがきも収録されている 私が今まで読んでいた“山白朝子作品”とは少し雰囲気が異なるように感じた どこかしっとりとした切なさを含んだ余韻は本作からは感じ難く、そんな余韻を楽しみに手に取ったので、その意味では残念だった 本作での余韻は、どこかカラリとした希薄な雰囲気‥他者への干渉を最低限に抑えたアッサリとした感じとでも言えばいいのか あれー?名義間違えてない?と思いました← とは言え、山白朝子作品として捉えなければ、いずれも奇妙でズレていて、やや下世話的な感覚を持つような雰囲気(!?)で読める 観測者であるらしい?主人公にも狂気が内包されてますよね?ちょっと怖いですね?(軽くひきますよね?) でも、それを読んでるアナタ(私)も人のこと言えなくないですか?みたいな‥ (´ー`A;) あ、そうか 何となくシニカルさが漂ってるように感じたんだな、私 個人的に1番好きだと感じたのは「小説家、逃げた」 幸せな終わり方の方が安心するから←? そういう意味では「精神感応小説家」も良かったですね! とは言え、表題作も「脳内アクター」も 楽しく読めましたし、怖さ強め?な他作品も堪能出来ました 何だよ、結局どれも面白かったのかよ、私 はい、そうです←アッ 『エムブリヲ奇譚』等の雰囲気を期待すると“違うな”となりますが、そうでなければ充分楽しめる作品 世にも奇妙な物語のマイルドな感じかな?なんて思ったりしましたが‥ あとがきを読み終わり、あとがきも1つの話でしたねぇ‥と思い、ハッと気付く 実は著者の名もバグったから、山白朝子名義として発行されましたって意味なのでは? いや、それはないか(あとがきは文庫書き下ろしだし、改題前の単行本?も山白朝子名義みたいだし) どうでも良い話ですが、「キ」(タイトル)を見たら、こちらの国で泰麒を探す廉麟の姿(?)が脳裏から離れなくなった事を書いておきますね 魔性の子‥魔性の子を読めと何かが囁いてくる‥‥←
- 2026年10月4日
バラバラ屋敷の怪談大島清昭気になる - 2026年10月3日
小説の怪人山白朝子読み始めた収録作メモ今日はこちらを読んでいます p📕q・ω・。) ⁾⁾ 『小説家と夜の境界』を改題し、文庫版書き下ろしのあとがきも収録されている 収録作 「墓場の小説家」 「小説家、逃げた」 「キ」 「小説の怪人」 「脳内アクター」 「ある編集者の偏執的な恋」 「精神感応小説家」 文庫版『小説の怪人』あとがき - 2026年10月2日
嘘つきたちへ小倉千明読み終わった第1回創元ミステリ短編賞受賞作を含めた、〈嘘つきたちを描いた短編〉5つを収録したミステリ作品集 イヤミスと言うか奇妙な味系とかブラックユーモア風と言うか‥ 個人的には後者側かな? で、いきなり自語り失礼します🙇 私にとっての“イヤミス”ってどこら辺を指すのだろうか?‥との疑問を抱いたので考えてみた 後味が悪くて尚且つ情念的な‥悪意みたいなもの 湿度だったり粘度みたいな、ドロっと絡みつくような暗い思念が、話が終わっても、主人公、或いは読者に向けられ続けている作品‥かな? (ここの判断が自分感覚に拠るので、イヤミス評価が毎回揺れ動いてしまう) とりあえず、本作品集は1作怪しい作品(=イヤミスっぽさを感じる作品)が有りましたが、他は比較的さらっとした読後感(なにそれ?ですが、どう言い表わせば良いのか‥)で、イヤミスから感じる辛さは感じなかったので、総合的にはイヤミスではないな、と判断(私感覚) 異論反論はあるでしょうが、私的にはそうでしたって事です 肌感覚ってのは難しいね!←アッ ナゲタ 収録作は5作、個別に感想を( ノ ꇴ ˋ͈) 「このラジオは終わらせない」 あー!待って、あー!!! ジタ⁽⁽꜀(:3꜂ ꜆)꜄⁾⁾バタ 不穏からのどんでん返しからのもいっちょであーーー! ('ㅂ')⌒(ロ:)⌒(.ㅁ.)⌒(:ロ)⌒('ㅂ') なんだろ、非常に胸を打つ‥胸を締め付ける心の叫びが涙腺を刺激する‥!(泣きはしなかったけど) 終わり方がめっちゃ好みで、この1編で小倉千明に付いていく気になった 「ミステリ好きな男」 途中までは面白かったし、オチの穿った感じがニヤリとさせてくれるのだけど、先の作品でキュッ♡となった気持ちは綺麗に冷めてくれた 1話目の話と真逆な余韻にびっくりして、何か勝手に裏切られた感を抱いてしまったのですね でも、1話目の余韻がなければ好き寄りの話 ‥この、ザラッとしながらも心掴まれる感覚は数十年前にも経験したな〜?(*´艸`*) しかも〈彼〉の別のお話を読みたい気持ちも浮かんでくる 私、王道のミステリも好きだけど、こう言う捻じくれたミステリ愛も好物です(沢山は食べられないけど) 「赤い糸を暴く」 私的感覚ではだいぶイヤミス寄りだと思った作品 しかしここで話が終わるので、真相は藪の中的なイヤミス風エンドとして私的にはギリセーフ←? とは言え、オチはめっちゃエグで陰鬱な気持ちになる こんな赤い糸の真相は知りたくないなぁ、間違っていてくれ‥‥ (閑話休題) ここら辺で、この作者は軽妙に進む会話とストーリーを楽しませながら、最後にどんでん返しを食らわせ、不穏な余韻をたなびかせながら締めるって作風(作品集のコンセプトがそれ)なのかも知れないと気付く (以外個別感想に戻る) 「保健室のホームズ」 !?!?!? 待って、これは感じた事のある味! ‥麻耶雄嵩みだーーーー!*✲٩(ˊᗜˋ*)و ✲* え?気の所為?いや、でも‥!! しかしこの1文で壮絶なネタバレをかました気がしなくもない すまん‥でも私、この話の終わり方、 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! って感じでテンション上がってたんだー( ノ ꇴ ˋ͈) 因みに「ミステリ好きな男」で感じたのも麻耶雄嵩みでしたっ(òωó)ゝ✨️ 「嘘つきたちへ」 表題作、話的にもどんでん返し的にも評価が高いのは頷けた え?あ!?は???となって不穏 しかし、え?またか、と思わせないのは天晴 小倉千明、追っていきたい作家になるかも知れません 因みに個人的に好き順位はこうかな? 1位「このラジオは終わらせない」 2位「保健室のホームズ」 同着「ミステリ好きな男」 4位「嘘つきたちへ」 ーー越えられない壁ーー ←アッ 「赤い糸を暴く」 今後の作品が楽しみな作家さんだと感じました 「赤い糸を暴く」系が強まって行くとごめんなさいする可能性はありますが‥!(個人的な好みの問題です) 遅効性の毒って感じで、人を選ぶ作風なのかもしれませんが、個人的には堪能出来た作品集でした! - 2026年10月1日
嘘つきたちへ小倉千明読み始めた収録作メモ今日は、これからこちらを読みたいと思います 収録作 「このラジオは終わらせない」 「ミステリ好きな男」 「赤い糸を暴く」 「保健室のホームズ」 「嘘つきたちへ」 - 2026年10月1日
雨上がり月霞む夜西條奈加読み終わった西條奈加作品をもう少し読もうとして手に取った作品(表紙のウサギでホイホイされた) 〈『雨月物語』をモチーフにした作品〉との事だったので、『雨月物語』(円城塔·訳)を読んだ後に読みました 結論 『雨月物語』を読んでから本作を読もうとした自分を褒めたいです(ૢ˃ꌂ˂⁎) 勿論『雨月物語』を未読でも楽しめたと思うのですが、話の厚みがめちゃ変わる‥! そして改めて『雨月物語』を読み返したくなる‥! ※私は1話毎に読み返してました 本作は雨月物語をリブートしてミステリ風味も混ぜ込んだ雨月物語誕生秘話って感じでしょうか ある夜、雨月が出会ったのは、兎の姿のいにしえの妖し 遊戯と名乗るその妖しは、遺っているかも知れない仲間を探す旅の途中だと言う 百年探し歩いているがまだ誰も‥と肩を落とす遊戯に、雨月は暫く自分の元で休んでいくよう勧めた そんな雨月の元には、火事で家を失った秋成が居候をしている 死者や妖しと交流出来る雨月とは異なり、幽霊の類は信じない秋成 しかし、遊戯との出会いをきっかけに様々な変事に巻き込まれていく 親子や夫婦、親友や恋人、大切な誰かへの思い 人の情念や執着によって生み出された怪異を廻る9つの物語 好対照な幼馴染2人と毒舌兎の妖しが辿り着く真実とは──? 特筆すべきは遊戯の存在 雨月には“さま”を付けて呼び敬意を払っているのに対し、秋成への態度は見下しながらの毒舌三昧 ころりと変わる態度に悪気はなく、寧ろ清々しいくらいなので、読んでいて笑うと言うか、微笑ましさを感じる 言いたい放題の兄弟のような、とでも言えば近しいかも知れない そして、時折遊戯と雨月が密やかに交わす会話 雨月にはある目的がある その目的とは何なのか? 遊戯は雨月の目的を知り協力をしているようだが‥ ほんのりと怖く哀しく、優しくて切ない真相は、秋成に何を齎すのか? ──遊戯は今も見守り続けているのだろうか 静かな文章でしっとりとした世界が綴られた素敵な作品でした - 2026年9月30日
雨上がり月霞む夜西條奈加読み始めた収録作メモ『雨月物語』をモチーフに書かれた連作短編集 漸く読み始めました |ᐕ) ⁾⁾ 収録作 「紅蓮白峰」 「菊女の約」 「浅時が宿」 「夢応の金鯉」 「修羅の時」 「磯良の来訪」 「邪性の隠」 「紺頭巾」 「幸福論」 - 2026年9月29日
雨月物語円城塔読み終わった幻想怪異譚江戸時代後期に上田秋成が書いた怪異奇談集の傑作『雨月物語』を円城塔が現代語訳した作品 古典特有のハードルを無くして読みやすくなっているが、美しく洗練された文章には格調高さが漂う うっすらとは知っている気はするけど‥との状態だった『雨月物語』 かなり昔に書かれた作品だと思っていましたが、実際は江戸時代後期に書かれた作品で、描かれている舞台が戦国時代等なのですね 『雨月物語』をモチーフにした作品を買ったので、そちらを読む前に『雨月物語』は読まなくては‥!と、思いながらも“古典‥読み難い‥どうしよう”とぐぬぬ( `°罒°) していたのですが、入った本屋でこちらの本を発見 そう言えば、円城塔·訳の『雨月物語』は読みやすかったとの感想をSNSで見たな、と思い出したので購入しました ただ、個人的には、堅苦しいと言うか小難しい文体の方とのイメージを円城塔には持っていたので、ほんのりと不安を抱いていたのですが‥ 序文に書かれた漢文にルビで訳文を添える奇抜さに心奪われた その時からこれは読みやすいと確信出来ていたのだろう 行きつ戻りつをした箇所も多少ありましたが、読み手をノせてくるような文体‥テンポかなぁ?が心地良く、無理なく楽しく読むことが出来た 現代語訳って本当にありがたいですね! 『雨月物語』は怪異奇談集の傑作と言われていますが、幽霊や妖怪の恐ろしさより、人間の悲しみ·恨み·一途な心に焦点を当て、人の儚さや物悲しさを余韻として味わうような内容となってるので、“ホラー作品”を期待してると肩透かしを食らうかも知れません 人が人であるが故に抱く思い·心が次第に変質して行く様子を感じ取る‥みたいな? 怪異譚、幽霊譚等でピンと来なければ、幻想ホラーと置き換えてみると雰囲気が寄るような気も‥しませんかねぇ?難しいですね 描かれた9編は悲しさあり畏れあり怒りあり?と様々な読み心地 「夢応の鯉魚」は幻想入り混じり、やや滑稽さを醸し出した部分も含めて美しい話だと感じました 「吉備津の釜」「蛇性の淫」は並び順が秀逸 「浅茅が宿」をぽつんと前に置き、この2つの話と離したのがよい具合だと感じました 順番で話の印象は変わると思うので! そして「青頭巾」は‥この時代には(どの時代でも?)あっておかしくないんだけど、妄執が段違いのBLだった(言い方) 愛しくて悲しくてむしゃむしゃぺろぺろ そんな神をも恐れぬ愛の表現がこの時代にもあったなんて‥! 日本人って業が深い←ナニイッテルノコノヒト あーびっくりした、ほんとびっくりした そしてそこからの「貧福論」 現代人にも突き刺さる‥と言うか、今の政治家センセイたち、これ読んで?(真顔) 訳文も関係してるのだろうけど、現代にも通じる経済談義(と言うのかなぁ?)でハッとさせられました 結論的には人間を狂わせる金という存在こそが、この世で一番不気味で強力な怪異、ってことなのでしょうが、そこに至るまでの会話(話)は一読の価値ありあり過ぎた 古典文学ってヤバいんだな‥(褒めてる)
- 2026年9月28日
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