元型論〈増補改訂版〉
3件の記録
ミルメコレオ@myrmecoleo2025年12月6日読んでる@ 図書館■チェンジリング / 文化の比較 今日でも生まれてくる子どもたちに、彼らに善い妖精や悪い妖精がとりついて魔法の「養子縁組」をして呪いや祝福を与えてしまわないように、洗礼親がつけられる。それがgodfather, god-mother と呼ばれるものである。 →捨子/取子の関連。邪視から子どもを守ろうとする親心、オシラサマとの呪術的な縁組との関連が見て取れる。 ■理性主義の崩壊と再構築 もし三十年前に敢えて予言する人がいて、われわれの心理的な発展はユダヤ人迫害の復活に向かっており、ヨーロッパは改めて古代ローマの執政官の束桿とローマ軍団の行進に震え上がり、二千年前の古代ローマ式の敬礼がもう一度採用されるかもしれない、そしてキリスト教の十字架のかわりに太古的な卍の印が何百万の兵士を喜んで死におもむかせるであろう、と述べたとすれば、その人はわけのわからない愚か者であると嘲りの声を上げれたことであろう。それが今日ならどうであろうか。驚いたことには、これらの不条理はすべて恐ろしい現実なのである。 →ホロコーストがヨーロッパの知識人に与えた震撼は計り知れない。彼らはナチスという「外部」を「理解」しようと、自らの理論の中で「構造化」しようとするがその流れは性急かつ危険である。ナチスという外部は原型などという理論に帰することはありえない。 ■夢解釈・夢分析 夢はしばしば意識的にはなることを「欲している」空想を含んでいる、つまり夢の源泉はしばしば抑圧された本能であり、これは意識的な判断に影響を与えようとする生来の性向を持っている、と。 →これは理屈的に逆。夢が意識的になることを欲しているのではない。意識が夢に源泉的な価値があることを求めるのである。夢とはノイズでできた構築物であって、非常に曖昧模糊としたものだ。それゆえ、夢を語る時点で意識は語るべきもの/語る必要のないものを明確に分別する。夢は語られた時点で形式化するのだ。夢が意味を持つのではない。意識が夢を自分に都合の良いように変質させ、意味を持たせる。
