あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。

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- ちょこれーと*@5_ogd2025年8月13日読み終わった『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の続編『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』。先日の金曜ロードショーでの特報にて続編の方も映画化が決まったとのことで再読。 「どんなに必死に自分の考えを訴えても、ちっとも分かってもらえなかったりする。おんなじ言葉を使ってても、それまでの環境とか生き方とかが違うと、まるで外国語みたいに伝わらないこともある」 『戦争なんて、病気だ。心の病気だ。 敵に勝つことより、名誉より、土地や資源より、人の命が一番大切だということ、そんな当たり前のことさえ分からなくなってしまう病気なんだ。』 「誰かからもらった優しさを、またほかの人に渡す。自分が優しくされたぶん、ほかの人に優しくする。そうやって恩送りの連鎖ができたら、どんどん優しい世界になっていくだろうなって、なんだか嬉しくなった」 『周りのことも、社会のことも、なにも気にせずに、自分の気持ちを正直に口にできるというのは、平和な世の中だからこそなんだ。』 平和を願った人たちが繋いでくれたこの時代をこの命を大事に。そしてこれから生きていく世代に繋いでいかなくてはいけない。 百合が現代に戻ってからのお話。タイムスリップものを観るといつも、周りにいた親しい人たちは現代に戻ったらみんな過去の人で亡くなっている、そんな悲しい現実の中でどうやって生きていくのだろう?と思っていた。(そして私はみんなと泣くポイントがずれている) 戦争の時代では結ばれなかったふたりが生まれ変わってまた巡り会う。もちろん一筋縄にはいかず紆余曲折あるけれど最終的に結ばれるハッピーエンドでロマンチックなお話。 …なのだけど、なんかもやもやうーんとなってしまうのは何故だろう…。 前作は戦時中の描写に重きを置いている印象が強かったけれど、本作は恋愛恋愛してると言うか…まぁケータイ小説だもんなぁ、という感じがした。中高生が戦争について考えるきっかけにはなると思う。 前作も映画化に際して設定など変わっている点が多々あったので、続報も楽しみに追うことにする。