短篇礼讃: 忘れかけた名品

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- ぬ井(3匹のペンギン文庫)@omomochiroom2025年4月12日読み終わった全集でしか読めないような、あまり知られていない名短編が12篇。名前すら知らなかった作家もいて新鮮。夭逝の作家が多い。 一つ一つの作品の実力に加えて、キュレーションの作用も働いてより面白くなっていると思う。例えば、1作目の小山清「犬の生活」は犬と暮らす喜びを綴った心温まる随筆だけど、後半に並ぶ「猫」と題された阿倍昭、久坂葉子の短編はいずれも狂気を内包していて恐ろしい。凄まじい対比。