

ぬ井(3匹のペンギン文庫)
@omomochiroom
たまに一箱古本市に出てます📚今後の出店予定→12/6千葉みなと千夜市夜
- 2025年11月24日
天体議会 プラネット・ブルー長野まゆみ読み終わった秋冬に読みたくなる物語。 鉱物、天体観測、鉛筆ロケット、ライカ犬の煙草、菫色の水平線。ときめくモチーフと少年達の友情。いいなぁ。うっとりと読み進めるうち、次第に不穏さが増してくる。実は恐ろしい話なのかも。キラキラと謎に満ちて、何度読んでも飽きない。
- 2025年10月28日
- 2025年10月27日
韓国の「街の本屋」の生存探究ハン・ミファ,渡辺麻土香,石橋毅史読み終わった週末にチェッコリで購入。面白くて一気読み! 独立書店が急増している韓国。なぜ増えている?利益は出ている?取材とデータをもとにシビアな現実を見つめつつ、それでも書店を求める人々に希望を語りかける、熱意あふれるレポート。
- 2025年10月12日
空と風と星と詩尹東柱,金時鐘読み終わった東京の小さな部屋で書かれた詩、朝鮮での生活を描いた詩。いずれも陰日向の叙情を持つせいか、初めて読むのにスッと心に入ってくる。 月明かりの道、夜の部屋、井戸の中、病院の裏庭。ひそやかな風景から伝わる詩人の心情。しみじみと良い詩ばかり。
- 2025年10月7日
真赤な子犬 <新装版>日影丈吉読み終わったドタバタな本格ミステリ。毒ステーキ、破天荒な歌姫、モダニズム邸宅、影武者など、個性的な人物や事象が次々に登場しつつ、わかりそうでわからない謎が展開される。まさかこんな結末だとは……
- 2025年9月30日
じゃむパンの日赤染晶子読み終わった思わず朗読したくなる、気持ちのいい日本語。2〜3ページの短い文章に関西人のサービス精神が凝縮された名エッセイ。 巻末の岸本佐知子さんとの交換日記も"思いついたことを話すともなく話す"と言いつつ、衝撃のラスト。 なぜこんなに面白い文章が書けるのか。
- 2025年9月28日
- 2025年9月28日
迷宮遊覧飛行山尾悠子読み終わったエッセイや評論が500ページも! 人形や洋館から想像を膨らませて物語を紡ぐ過程が描かれたエッセイもある。創作の秘密が見えるかと思いきやイメージの飛躍が神かがり的で余計に謎めくような… 文学評論も豊富で、迷いやすい幻想文学の"書物の森"の心強いガイドのよう。 学生の時に通っていた銭湯がタルホと同じとか、須永朝彦氏とハンドルネームでやりとりしていたとか、貴重なエピソードも満載。 旅行記もいくつか。長崎を箱庭的ミニチュアの街と表現するくだりが素晴らしく、行ってみたくなった。
- 2025年9月27日
- 2025年9月20日
夢の遠近法増補山尾悠子読み終わった薔薇色の脚、筒型の世界、繭化する人間、透明族… わけもわからず魅了される、言葉でつくられた迷宮。本を開けばこの世界に行けるなんて小説ってすごい媒体だな〜としみじみ思う。
- 2025年9月16日
ただいま装幀中クラフト・エヴィング商會読み終わったいつものちくまプリマー新書を知っていればわかる、粋な表紙! お二人が対談形式で仕事について語る内容ながら、ラストに向けてしっかり仕掛けがあるのがいかにもクラフト・エヴィング商會らしい。 まったりとした語り口だけどデジタル化以前のデザイン作業の話などは壮絶。師匠とのエピソードも非常にアツいです。
- 2025年9月15日
紺青のわかれ塚本邦雄読み終わった文体、ストーリー、人物、小道具…小説を構成するすべてが絢爛。読むというより浸る、耽るという感覚。短編とは思えぬほど登場人物が多く関係図も複雑で、深読みするとキリがなくて、読んでも読んでも読みつくせない。 「冥府燦爛」の、生身の人間のいない冥界の地下商店街というのが今日のvaporwaveにも通じる暗いノスタルジーがあって好きだな〜。 最後の「朝顔に我は飯食ふ男哉」は、前半は3人のおじさんの秘密結社めいた日常が楽しげで、そこからどんどん愛憎劇の色が濃くなる展開が見事だった。
- 2025年9月8日
変愛小説集岸本佐知子読み終わったタイトル通りヘンテコな愛の物語ばかり。そもそも恋や愛は大概ヘンテコなのでむしろしっくりくる。 最後の「母たちの島」にいたっては愛と暴力を紙一重のように描いているけれど、それは本当にそうなので奇妙なようで素直な作品だと感じた。 「五月」の後戻りできない一目惚れっぷりと、「柿右衛門の器」のひんやりと静かな怖さが好きだな〜。
- 2025年9月6日
あたらしい無職丹野未雪読み終わった完全な無職、正社員、バイト、フリーランスとグラデーションをさまよう日々の記録という感じ。人脈の広さとフットワークの軽さがすごい。こういう人がフリーランスでやっていけるんだな〜と思った。 - 2025年8月30日
詩と散策ハン・ジョンウォン読み終わった装丁に一目惚れして購入。帯文の通り、澄みきった水晶のようなエッセイ。 静かな日々の中に、深い絶望や喪失を経験した人だから持ちえるやさしさが一貫して漂っている。初めて読む本だけど、あまり言葉を交わさずとも分かりあえる友人のような心地よさがある。
- 2025年8月30日
- 2025年8月28日
- 2025年8月24日
- 2025年8月21日
後藤さんのこと円城塔読み終わった圧倒的にわからない。全体の1割、いや5%も理解できていないと思う。表題作と銀河帝国の話は比較的とっつきやすかった。意味はわからないのに切なさとか可笑しさとかいろんな感情が湧いてきて不思議な読書体験だった。
- 2025年8月19日
辛口サイショーの人生案内最相葉月読み終わった呆れるような悩みもずしりと重い相談も、短い文章で次々に答えていくのが気持ちいい。ぴしゃりと喝を入れる時もあれば相談者を労わる回もあり、このバランス感覚は何かの参考にしたい。 あの有名(?)な「くま吉が嫌いか」も収録。
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