日本現代文学全集 48 増補改訂版 有島武郎集
2件の記録
くま@kuma12112026年10月17日読み終わった『或る女』 愛と恋と嫉妬と後悔と。欲望に従いながらもがき苦しむ、狂乱の女。 読んでいて辛かった。熱しやすくもころころと態度の変わる葉子の姿には時折腹も立った。葉子の境遇は厳しいものだが、ただただ木村や妹たちが不憫に思えた。 読了後、どうしようもない蟠りが残った。
くま@kuma12112026年9月28日読み終わった『カインの末裔』 自然、労働、人間社会の厳しさ、儚い命、失う悲しみを感じる作品。 厳しい環境で動植物を相手に生きている仁右衛門の辛さは伝わってくる。馬に情をかけるなど優しい一面もある。しかし、妻に辛く当たったり、女に通ったり、死にそうになってから赤ん坊を可哀想に思ったり、むっとする場面もあった。 末尾、赤子も馬も持たずに寒い中を歩く二人の背中にはいいしれぬ虚しさを感じた。