日本政治思想史

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- 辻井凌@nega9_clecle2025年6月21日読み終わった感想「政治」思想といっても、結局は日本人が何を無意識に考えて生きてきているのかを知ることにつながるのが政治思想史だ。この本を起点に、自分の好きなジャンルを考えることは間違いなく可能である。サッカーでもアイドルでも、日本が関わればこの本が提示する切り口は役に立つ。 思想は「頭の中」や「言葉」だけの話ではない。鉄道などを通した時間支配や、空地の活用と人々の奉仕を組み合わせた空間支配、身近な日常や身体も思想として組み込まれていることが分かる。だから政治思想は僕らにとっても近しい存在なのだ。 僕は思想や研究の中身以上に、その「切り口」が気になる。だから著者の趣味である鉄道を研究に絡めた発想もそうだし、今や否定されている部分も多い人物だが、丸山眞男や司馬遼太郎の「問いの立て方」にも強く関心があるのだと思う。