無駄花

5件の記録
もん@_mom_n2025年4月26日読み終わった心に残る一節@ 図書館死刑囚の手記と編集者の後記の形で書かれた小説。軽やかでありながら緊迫した空気感が面白く、夢中になって読んだ。 数年前から知人に永山則夫『無知の涙』を読むべきだと勧められているがまだ読めていない。この作品を読んで、やはり『無知の涙』を読まなければと思った。 p.80 そうやろ野口、もう直き、俺もそっちへ逝くけど、多分俺は地獄行きやさけな、お前は俺が地獄に降って行くのを、手を振りながらでも見届けてくれ。俺はお前の暮らす天国に向かって唾吐いたる。 p.106 悲しくて泣く時はいつでも目に入るのは自分の履いている靴か、靴を脱いでいる時には足の指だったが、嬉し涙となると、涙で頬は濡れていても口元は緩み切っており、目に入るものと言えば、靴でも靴紐でもなく、天井に備えつけられた蛍光灯だった。

















