わが指のオーケストラ 1

わが指のオーケストラ 1
わが指のオーケストラ 1
山本おさむ
秋田書店
1991年9月1日
1件の記録
  • ひなこ
    ひなこ
    @hnk927
    2025年5月1日
    小学校のとき手話クラブの先生に借りて読んだ漫画で、もう一度読みたいと思っていた。 ものに名前があると初めて一作が知るシーンや、子どもたちは自分たちに話しかけていた!と親たちが気づくシーンはやっぱり今読んでも感動だし素直に良いと思う。 けど、権力を保つために差別が使われること、同じ「差別されない未来」を目指すはずの人とも連帯ができないこと…どんどん悪くなる社会情勢と共に描かれる後半パートこそがこの漫画の真髄だと思う。これが差別のある社会の中で生きるということだ。 「我々がおし つんぼと差別を受けてきたことと、今度の震災で朝鮮人や社会主義者が虐殺されたことは決して無関係じゃない」「我々は聾唖者が手話をすることが認められる世界…さらにはすべての人々が手話を理解する世界を理想とします」 重い重い。重いけど、冒頭の米俵のシーンのように、その重さが教えてくれることがある。
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