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ひなこ
ひなこ
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@hnk927
いつも1番悪いことを考えて、その上でせいぜい我慢しようという男
  • 2025年11月24日
    震度0
    震度0
    げ、こんなに胸くそ悪い話だったっけ、という感じ(褒めてます)。高校生くらいの時に読んだような気がするけど、昔より楽しく読めた。大人になったって自分のことをちゃんと制御できるわけじゃないし、つまらないプライドに躍起になっちゃうし、目的はすぐ見失うし、自分のことばっかり考えちゃうもんな。 未曾有の大地震が起きている裏で、本当にどうでも良いことで登場人物たちがマジメに大揺れしてるという構図はわかりやすいし(失踪事件そのものではなく自分たちの保身やプライドや出世で大揺れしてるだけ)、しかも普通に考えて並べることすら馬鹿馬鹿しい二つの「激震」を、この構図に持ちこめるのが横山秀夫の巧みさだなと思う。
  • 2025年11月23日
    無言館 戦没画学生たちの青春
    上田の無言館に行った際、「どんな経緯でこれらがここに集まったのか」に興味を持ったので思わず購入。腰を据えて読まないと、と思っていたけどようやく読めた。 無言館での鑑賞体験を一言で表すと「戦争は嫌だ」なんだけども、絵からは絶望を感じなくて、むしろ「絵を描きたい(生きたい)」という生々しい香りがあって、不思議な場所だなあと思っていた。この本を読んで、あの場所は戦争の悲惨さを訴えるためにできたわけじゃないからだ、とストンと腑に落ちた。 それに窪島さんの抱く居心地の悪さ、肩身の狭さ、罪悪感もしっかり書いてあったのが印象的だった。熱い志や想いが滔々と語られてるのかなとちょっと身構えていたけど、実際はそうじゃなかった。「戦争を真の意味では経験していない」自分が、無言館を訪れて「生きねば」と思っていいんだ、て思った。
    無言館 戦没画学生たちの青春
  • 2025年11月18日
    理不尽ゲーム
    理不尽ゲーム
    序文に書いてあったけど、この本が時事性を失う未来が本当に来ないものか。日本にいて、この本を今だからこそ、なんて思って手に取ってしまったけど。おばあちゃんの大いなる愛が胸を打って、愛によって目を覚ますことができる、というメッセージに感服した。 現代を生き抜くのは難しいね まして 幸せに生きるのは…
  • 2025年11月18日
    ジゴロとジゴレット
    ジゴロとジゴレット
    な、なんておしゃれな。しゅ、珠玉。というのが一冊通しての感想。一つずつ違う趣向の話なのだけど、巧みな展開、ウィットに富んだ文章。月と六ペンスの人なので何を今更感ではあるのですが、時代も国境も何もかも、文章は飛び越えてくるのだなとしみじみしてしまった。 「モーム傑作選」シリーズの装丁のカッコ良さと、タイトルの絶妙な意味不明さとインパクトに惹かれて買っただけだが、買った自分を褒めたい!素晴らしい!!!
  • 2025年11月2日
    ないもの、あります
    ないもの、あります
    東京蚤の市にて、本の物々交換のコーナーがあり、こちらに出会った。蚤の市という場所にぴったりの選書センスに唸りつつ、中身も相当に面白くて、その日のうちに読んでしまった。こんな天才な本いったい誰が!?と思い、吉田篤弘さんの名前を見てめちゃくちゃ納得。お茶目で洒落ててレトロ、童話みたいな小噺みたいな文章。最高の読書体験!
  • 2025年10月25日
    江戸川乱歩傑作選
    珠玉の短編小説集。字が嫌いな人に貸したらめちゃくちゃハマってた。 色々な創作物の中でこの本みたいなコンテンツはないんじゃないかと思う。耽美的・退廃的・猟奇的なのだが、正気と狂気のバランスが良くて下品さや陳腐さを感じない。しっかりと正気側の世界で静かに明確に狂っている。 もちろん古いので慣れない感じがあるかもだが文章が巧みなのでめちゃくちゃスルスル読めるしなんなら朗読したくなる。全ての話に、これを思いつくなんてヤバすぎる…!!!と項垂れる。
  • 2025年10月19日
    スノードーム
    滅亡とは、時の流れとは、関係性とは、自分とは。ものすごく淡々と、なんでもないことかのように哲学だった。でもこれすごく日常で落ち着く。
  • 2025年10月12日
    絵本戦争 禁書されるアメリカの未来
    仙台の曲線さんで買った本。上田のNABOさんの読書室で読む。1時間半、めちゃくちゃ集中できた。ありがたい…。 アメリカの話だったけど、日本もかなり危ういんじゃないかなと思っている。注目を集めるために差別的な発言をわざとしたり、票集めのためにパターナリズムを煽ったり、そういうことはもうすでに日本でも起こっているから。 子どもがいないので、ブックサンタなどの活動には参加しようと思うのだが、こういう平和や平等のために闘う本も追加しよう。
  • 2025年9月27日
    シシになる。
    遠野と花巻に行った時にやたらと見かけ、岩手のゆるキャラだと思ってた鹿踊り。結構気になってたのでこの本を読めてとても嬉しい。中身もめちゃくちゃ面白くて、遠野の怪しき者たち(住人たちも含む)に誘われながらずんずん進んでいくストーリーはその場にいないのに感動してしまう。遠野物語も一回挫折したことあるけど、この人の他の著作で読もう。そして絶対鹿踊り見に行く!
  • 2025年9月21日
    きらめく共和国
    きらめく共和国
    もう一回読み直して、この話の寓話性をもうちょっと考えたいという気持ちに。勝手に見えなくして、勝手に真相を探して暴き、勝手に悲劇にして嘆く、終始ずっとそういう気持ち悪さというか、イヤーな感じがしていた。作中に引用されている星の王子様、そういえばあれも結構嫌なところのある話だったなと思って、読みたくなってきた。
  • 2025年9月16日
    悲劇喜劇 2025年 09 月号 [雑誌]
    「われわれなりのロマンティック」を観劇して、これは絶対に戯曲を買わなくてはと思ったのだが、なんと会場分は売り切れ(そりゃそうだ、みんなあれを見たら買いたくなると思う)版元のオンライン在庫も売り切れ、大手書店の在庫を当たってようやく発見。ありがたやありがたや… 私たちは話出さなくてはいけない、と強烈に思った日だった。誰かを誘って行けばよかった。
  • 2025年9月14日
    鬼は逃げる
    鬼は逃げる
    仙台の曲線さん、これまで訪れた本屋で一番いい本屋さんであり、これ読みたいと思ってた〜!のテンションで4冊も手に取っていたところこの本のタイトルが目に飛び込んできてしまった。詩集はそのときに飛び込んでくる一節があるとなぜか固く信じているから、本屋でピンと来たものだけを買うようにしている。「愛」「だれか」「うそ」「しょうじきもの」が今の自分にすごく浸透した。あと冒頭にある梨木香歩さんの詩と、表題作「鬼は逃げる」もとても良かった。詩の朗読、ちょっとやってみたいな。
  • 2025年9月14日
    鬼は逃げる
    鬼は逃げる
  • 2025年9月14日
    九マイルは遠すぎる
    九マイルは遠すぎる
    前々から読みたい読みたいと思っていたし何度か買おうとして見送っていたけど、新宿紀伊國屋「タイトル魂」のフェアにて偶然エンカウントし、ついに購入。これぞ「安楽椅子探偵」と言わんばかりの、論理的な推論だけで真実に迫っていく構成が面白すぎて止まらず、早く寝なきゃなのに…!!と思いながら前半読んでいた(Book Cafe Mary Colinさんで後半を一気に読み切り!) 話を聞いただけでその出身地から職業から当ててしまう「名探偵」が大好きな方は必見!アクションやハードボイルドは皆無ですが。 ニッキィ主人公の長編小説があったら絶対読みたいのに。推理の手法からして短編でこそ生きるのかもだけど、もっと長い話が読みたいよー!
    九マイルは遠すぎる
  • 2025年9月10日
    アヒル命名会議
    アヒル命名会議
  • 2025年8月23日
    花の降る午後 (角川文庫)
    読んだことのない作家の本が読みたくなり、タイトルが綺麗だったから手に取った本。文章が丹念に磨かれているというか、するすると頭に入ってきやすく、勢いで読んでしまった。 典子さんがしっかりとした人だし、主人公の周りにも良い人が多くて(逆に誰か裏切るんじゃないかとハラハラしたけど)読後感が凄く良い。でもこのオシャレさはもう少し大人になってからじゃないとわからないのかも。
  • 2025年8月18日
    spring
    spring
    「蜜蜂と遠雷」「チョコレート・コスモス」の時も思ったが、恩田陸さんのカルチャーの引き出しは物凄い。題材となるバレエはもちろんのこと、クラシックやジャズ、オペラ、戯曲、映画、詩、小説、童話、絵画などなど、おそらく恩田陸さんを構築するカルチャーの全てを駆使して作られている。バレエも音楽も戯曲も全然わからなくても、これ読むだけでバレエが見えるし、音楽が聴こえるし、物語が浮かぶ。戦慄している。
  • 2025年8月18日
    COCOON
    COCOON
    マームとジプシーの公演映像を観て、買わずにはいられなかった。そして買ってよかった。 本当はいつの時代でも生存は簡単なことじゃなくて、人が死ぬのに戦争は要らない、なんてことを考えたりした。
  • 2025年7月21日
    青の数学2
    青の数学2
    1を読み終えて2がなくて、ようやく入手。 才能があったとしてもなかったとしても、それらとどうやって向き合うのか。努力友情勝利、数学を切り口にしてもできるのかあー。
  • 2025年7月21日
    モモ
    モモ
    たぶん、私には自分で空想を広げて遊びを作る力はもう残っていなくて、それは悲しいことだと思いつつも、全部失いたくないという足掻きでこの話をずっと読み続けている。
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