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ひなこ
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@hnk927
いつも1番悪いことを考えて、その上でせいぜい我慢しようという男
  • 2025年8月23日
    花の降る午後 (角川文庫)
    読んだことのない作家の本が読みたくなり、タイトルが綺麗だったから手に取った本。文章が丹念に磨かれているというか、するすると頭に入ってきやすく、勢いで読んでしまった。 典子さんがしっかりとした人だし、主人公の周りにも良い人が多くて(逆に誰か裏切るんじゃないかとハラハラしたけど)読後感が凄く良い。でもこのオシャレさはもう少し大人になってからじゃないとわからないのかも。
  • 2025年8月18日
    spring
    spring
    「蜜蜂と遠雷」「チョコレート・コスモス」の時も思ったが、恩田陸さんのカルチャーの引き出しは物凄い。題材となるバレエはもちろんのこと、クラシックやジャズ、オペラ、戯曲、映画、詩、小説、童話、絵画などなど、おそらく恩田陸さんを構築するカルチャーの全てを駆使して作られている。バレエも音楽も戯曲も全然わからなくても、これ読むだけでバレエが見えるし、音楽が聴こえるし、物語が浮かぶ。戦慄している。
  • 2025年8月18日
    COCOON
    COCOON
    マームとジプシーの公演映像を観て、買わずにはいられなかった。そして買ってよかった。 本当はいつの時代でも生存は簡単なことじゃなくて、人が死ぬのに戦争は要らない、なんてことを考えたりした。
  • 2025年7月21日
    青の数学2
    青の数学2
    1を読み終えて2がなくて、ようやく入手。 才能があったとしてもなかったとしても、それらとどうやって向き合うのか。努力友情勝利、数学を切り口にしてもできるのかあー。
  • 2025年7月21日
    モモ
    モモ
    たぶん、私には自分で空想を広げて遊びを作る力はもう残っていなくて、それは悲しいことだと思いつつも、全部失いたくないという足掻きでこの話をずっと読み続けている。
  • 2025年7月13日
    うどん陣営の受難
    参議院議員選挙があるので再読。確か最初に買って読んだのは衆議院議員選挙の時かもしれない。ちょっと冷めた温度感で離れた距離から民主主義とか選挙とかのことを考えるとすると、この小説はすごくいい。ああそうか投票ってそういうことかと結構現実的な形で腑に落ちると思う。
  • 2025年7月13日
    ブルース
    ブルース
    釧路ロスなので、釧路が舞台の作品…ということで初挑戦の作家さん。 もうちょい影山のことを知りたかったという物足りなさ感はあったけど、あんまり影山の所業にフォーカスを当てすぎると松本清張みたいになっちゃうんだろうな。 自分の人生の前を通り過ぎた忘れられない男、という人物の輪郭としては絶妙なぼかし具合かもしれない。
  • 2025年7月5日
    青の数学
    青の数学
    またもや再読。西千葉の一箱古本市にて、別のお客さんに店主の方がお勧めしていたのを盗み聞きし、その人が買わなかったので横から入手した。数学は本当に苦手だったけど、歯が立たないから苦手というだけで、その魅力に取り憑かれる気持ちは何となくわかる。 恩田陸の「ネバーランド」という作品の、陸上競技とテニスの話を思い出す。 2巻も読み直すつもりだったのに、図書館で借りてただけで家のどこにも見当たらず。明日買いに行こう…。
  • 2025年7月5日
    七月に流れる花/八月は冷たい城
    本当は別の本を読んでいたけど体調不良で頭に入らず、七月になったなあと思ったのでこちらを再読。 何故この作家さんは「わからない」だけでここまで「恐怖」を作れるんだろう…と惚れ惚れする。「球形の季節」みたいな、少しSFっぽい、ゾッとする、でも本質は「あの夏」のノスタルジーにあるみたいな話。
  • 2025年5月4日
    理想
    理想
    「理想」の定義をフロイト読みながら一生懸命に考えてた時期があり、なんとなく手に取った。 えっこれ私の脳内を読まれてる?と思いっぱなしであったが、ここまで「やだなー」を「こうだったら良いのに」に明文化して表現したことがなく。しかもそれが全部全部声に出して笑うほど面白い。「ぐうたらグマ」がいたらもちっとマシな人間になれる気がする。 こういう素敵な人たまにいるけど。本当に一緒にいて楽しい気分になるんだよね。真似しよう。
  • 2025年5月4日
    夜明けの花園
    理瀬シリーズ第4弾かな?いくつか他の本で読んだ話もあったけど、聖と黎二の話がまた読めるのは嬉しいし、「麦の海」でもやもやしてたところの一部が補完されて満足。この「三月の王国」という舞台があまりにも素敵すぎて、「麦の海」1回だけ登場なのは惜しいと思っていた。あの一瞬のきらめきだからこそ美しいのかもしれないけど。
  • 2025年5月1日
    わが指のオーケストラ 1
    小学校のとき手話クラブの先生に借りて読んだ漫画で、もう一度読みたいと思っていた。 ものに名前があると初めて一作が知るシーンや、子どもたちは自分たちに話しかけていた!と親たちが気づくシーンはやっぱり今読んでも感動だし素直に良いと思う。 けど、権力を保つために差別が使われること、同じ「差別されない未来」を目指すはずの人とも連帯ができないこと…どんどん悪くなる社会情勢と共に描かれる後半パートこそがこの漫画の真髄だと思う。これが差別のある社会の中で生きるということだ。 「我々がおし つんぼと差別を受けてきたことと、今度の震災で朝鮮人や社会主義者が虐殺されたことは決して無関係じゃない」「我々は聾唖者が手話をすることが認められる世界…さらにはすべての人々が手話を理解する世界を理想とします」 重い重い。重いけど、冒頭の米俵のシーンのように、その重さが教えてくれることがある。
  • 2025年4月29日
    ルームメイト
    表紙が北見隆さんだったのでチャレンジしたら大当たり。そろそろ家出なくちゃなあと思いながらページ捲る手が止まらず。この手のミステリー形式のホラーまでは行かない不穏な話、好きなんだよなあ。もう亡くなってしまった方らしいがこれから他の作品も読みたい!
  • 2025年4月22日
    てんげんつう
    最近一話ずつ寝る前に読んでいた本。これまでシリーズ一番好きなのねこのばばだったんだけど、これは変わってしまうかも…。良い子だった若だんなの赤ん坊みたいな一面、金次のしょぼくれた(大人気ない)姿に、いつもケロリとしている寛朝和尚の頭を抱える姿、涼しい顔で何でもこなす仁吉が振り回され調子を崩している姿。良いねこういうのも!でも一番は若だんなの大人な姿にほろりときたかな。
  • 2025年4月21日
    性格診断ブームを問う
    ようやく読めた!!!!!! 終わり方、「私はちょっと悲観的です…」で職場にも関わらず笑ってしまったけど、「性格診断にこだわるよりは、多くの体験をして、対話を積み重ねるほうが良いのではないでしょうか」が全てだと思った。 大学の最後2年間で心理学のこと勉強してフロイトとかコフートとかたくさん本読んだけど、やっぱり結論として「人間のことなんかわからない」。だから、インスタントにわかろうとしないで、他の人間とも自分とも対話を続けること。そのためには礼儀と信頼関係を大事にすること。結局そこに行き着くと思った。 ユングも読みたいな〜
  • 2025年4月16日
    三月は深き紅の淵を
    大人になってこの本を読むと、子どもの頃に味わいきれなかったこの本の凄みを思い知る。これほどまでに本に対する愛の深い本はないのではないか。それに、恩田陸さんにとってもものすっごくメモリアルな本なのではないか。 「回転木馬」の「こういう雰囲気で、読んだらこういう気分になる本」を書くという箇所、ものすごく納得。恩田陸さんの本って設定が精緻とか展開で読ませるとかメッセージ性が強いとかそういう意味での名作感はないのだけど、読んだ時の感覚が忘れられないし、ジャンル「恩田陸」としか言いようのない雰囲気がある。いやほんと雰囲気としか表現できない。 そして、語られていない物語があって、それを語ろうとしている、という位置取りで書いているのもすごくわかる。いつまでも本を読もう。
  • 2025年4月13日
    「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。
    うぐぐぐぐぐぐ。今日はずっと信田さんが書かれていた「自分が悪いということにした方が世界は合理性を保てる」の話を読んでいる気がする。社会のあり方を選べるなら、生まれてきた者を歓迎する社会がいい。こんなどうしようもない残酷な社会だが、あなたがあなたとして生きていくことを歓迎します、という社会が。 SNSという、マーケティングによって作られた蛸壺の中で生きられるようになったからこそ、「痴漢OK子」なんていう存在するかも怪しい存在を当たり前に信じてしまい、「痴漢冤罪」の話の中で「痴漢した当人」は透明化され、差別に対して本当ならば連帯できるはずの人たちがいがみ合い、無関心の人からはさらに煙たがられる。なんと、ぐったりがっかりする世界だが、何度脱力しても、立てた中指を心に留めて、少しでもマシな世の中をと書き連ねる著者の語りには勇気づけられる。
  • 2025年4月13日
    それで君の声はどこにあるんだ?
    その時には読まなかったが、ずっと頭に残ってしまう本というのはある。「それで君の声はどこにあるんだ?」。 読んでいるとなんとなく著者と一緒に授業を受けているような感覚を覚える。頭を掻きむしってわからなさと対峙して、ある時本や先生のたった一言が光明に感じられる。世界に対する大きな問い、自身の生に対する大きな問いを背負った者だけが感じるあの感覚、懐かしい。 「黒人問題ではない、黒人の危機だ」「私たち黒人は、これまで何人ものトランプと対峙してきた」などハッとさせられる。「あんたにはわからない問題(勝手に命名)」についても書かれており、なんと開かれた正直な本かと思った。
  • 2025年4月12日
    北見隆装幀画集 書物の幻影
    小学生の時に「麦の海に沈む果実」を手に取った時から好きなイラストレーターの方。ずっと欲しかったが読んでおらず、この度の個展を機に購入した。 表紙はまだしも、挿絵が入っていると、物語に没頭しているところをハッと引き戻されてしまう時がある。しかし、この方の絵は作品世界から生まれていて、本から作り上げた「わたしの」物語を決して壊さない。むしろ物語の世界に誘ってくれる、不思議な吸引力のある絵だと思う。 「あの」お茶会はまだ続いていたようで嬉しかった。いつまでも続く本の世界への深い愛が詰まった一冊。
  • 2025年4月12日
    なぜ人は自分を責めてしまうのか
    自責感情それ自体を深掘りするものかと勝手に想定していたが、母娘の関係から紐解いていく感じだった。実は最も関心を寄せているため、非常に面白かった。でも読みながらしんどいなっていう自分もいて、まだ名残があることに気付く。先生と話したくなった。
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