優しい去勢のために

優しい去勢のために
優しい去勢のために
松浦理英子
筑摩書房
1997年12月1日
2件の記録
  • さみ
    @futatabi
    2025年12月29日
    「異性の生理をわかったふりをしないのは結構なことである。けれども、遠慮深すぎるのもどうか。「わからない」と安直に決め込めるほどわからないものなのだろうか。最終的には肉体的性別に由来する差異が厳然とあるにせよ、現段階では男女ともかなり手前の地点でわかろうとする努力を放棄しているのではないか。もっとわかり得ると考えても決して異性に対して無礼ではないだろう。」など。身体って最も身近でまちがいなく自分のものなのに、所有物感もなければ(遠隔操作している感じ)マニュアルがあまり細分化されてないし、なぞの存在だよな〜と改めて。自分がこれのことをどうしたいのかはまだよくわかっていない。 本読むのすき。書かれていることについて、書いたひととお話している気分になれる。おびやかされない。過剰に神経を過敏にしない。差し出したいことばをゆっくり考えられる。安全な空気のなかに身を置くことができる。あなたの話をもっと聞きたい、とやすらかな気持ちで思える。 と、読みながら思った。今まで「本読むの好きなんですか?」と訊かれるとなんかもごもごしていたけど、ごく自然体に。自分の生まれていない時代について書かれているし、取り上げられている作品群はほとんど知らないし(でも偶然今朝支度しながら聴いていたYouTubeの番組で言及されている映画の話が出てきて、これだよ〜人生!とか思った)、やっぱり今とは空気や環境が違って同意しかねることも書かれているし、でも、小さいときからわたしがずっと探していたのはきっとこういう本のことだったよね、と確信もした。この本を読みながらやった〜!とはしゃいでいる大学生の自分も想像された。そんな読書をしていた。 そして、本たちに守られたいとも思った。ので、本は人を守るちからもあるのか〜と思いいたった。そもそもこの本を読むことにしたのは『男性解放批評序説』で言及があったからだった。防御力を高められてうれしい。
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